歯周病と全身疾患との関連!

こんにちは。

歯周病と全身疾患との関連について、
新聞やインターネットニュースなどの記事で見かけることが多くなりました。 

「えっ?そうだっけ・・・」という方のために、
今日は簡単に解説してみたいと思います 

歯周病と関連がある全身疾患

  • 糖尿病 およびメタボリックシンドローム
  • 動脈硬化
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • リウマチ
  • 早産・低体重児
  • 認知症
  • 骨粗鬆症
<糖尿病>
糖尿病になると身体の抵抗力が下がりますのでさまざまな合併症が起こります。
糖尿病は合併症が怖い病気ともいわれています。
歯周病は糖尿病の第6番目の合併症とも。

抵抗力が下がるという事は
『細菌に感染しやすい=歯周組織が歯周病菌(歯垢)に侵されやすい』となります。
糖尿病になると歯周病になりやすく、
歯周病が治りにくくなってしまうのです。

<動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞>
歯周病菌の毒素を防ぐために生み出される物質が血液中に入り、
血管壁に作用して動脈硬化を促進する危険性があります。

また、歯周病菌の中に血小板を集める働きを持つ菌がいて、
それが血栓をつくる危険性があるのです。
歯周病菌の刺激で動脈硬化を誘発する物質が出るので、
血管内に粥状の脂肪性沈着物が溜まります。
これを「プラーク」と呼びます。
このプラークが厚くなると血管が細くなり、
血液の流れが悪くなってしまいます。
動脈硬化です。
また、このプラークが何かのきっかけで剥がれ落ち、
血流に乗って脳の血管や心臓の血管に詰まることがあります。
脳梗塞、心筋梗塞ですね。
梗塞を起こした血管を顕微鏡で観察するとそこに歯周病菌が観察されます。

<妊娠:早産・低体重児>
妊娠すると女性ホルモンの血中濃度が高くなります。
歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、
歯肉炎を引き起こしやすく、しかも進行も速くなります。
歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が生み出され、
歯周組織が破壊されてきます。
さらに、この炎症を引き起こす物質の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。

すると、妊婦の身体は出産の準備が整ったものと勝ってに判断してしまい、
そのため陣痛や子宮の収縮が起こり、早産を引き起こす可能性があるのです。

いかがですか?
歯周病の怖さが少し分かっていただけましたでしょうか?

イラストなど交えてわかりやすく説明しているHPがあるので、
こちらでもご紹介しておきますね!
歯周病が全身に及ぼす影響
日本臨床歯周病学会のホームページです。