インプラントオーバーデンチャーとは

インプラント治療というと、1本の歯を失った際に、1本の人工歯根を埋め込む処置を思い浮かべることかと思います。そこで気になるのがすべての歯を失った場合は、永久歯28本分のインプラントを埋め込まなければならないのか、という点ですよね。実際はそんな処置は必要なく、「インプラントオーバーデンチャー」という治療で対応することができます。

▼インプラントの入れ歯?

インプラントオーバーデンチャーとは、失った歯の本数が多かったり、歯が1本もなかったりするケースに適応される治療法です。インプラントを数本埋め込んで、その上に入れ歯のような形の装置を装着します。入れ歯と同じように取り外しできるのが大きな特徴です。

▼治療費を安く抑えられる

インプラントオーバーデンチャーでは、数本のインプラントで総入れ歯を支える治療法なので、通常のインプラント治療よりも費用を大きく抑えることが可能です。また、埋入手術も楽になることから、患者さまの心身への負担も大幅に軽減されます。ちなみに、インプラントは最も少なくて2本を埋入します。それだけで総入れ歯を支えられるのですから、非常にメリットの大きい治療法といえます。

▼しっかり噛めるようになる

インプラントオーバーデンチャーでは、装着感や使用感に大きな違いがあります。インプラントオーバーデンチャーには、顎の骨に埋入した人工歯根があることから、ズレたり、外れたりすることが少なく、いろいろな食べ物をしっかり噛むことができます。

▼毎日のケアが行いやすい

通常のインプラントと比べると、インプラントオーバーデンチャーはケアしやすいというメリットがあります。着脱式の装置は、お口から取り外してしまえば、容易にお掃除できますよね。インプラントの部分も清掃しやすく、お口の異常を招きに招きにくくなっています。

▼デメリットはないの?

インプラントオーバーデンチャーのデメリットは、総入れ歯よりも費用が比較的高くなるという点です。また、簡易的ながら外科処置を伴うという点もデメリットとして挙げられます。

▼まとめ

このように、インプラントオーバーデンチャーは少し特殊な歯科治療ですが、メリットがたくさん得られるのが特徴です。インプラントと総入れ歯の良い点を掛け合わせたような治療法なので、最近、人気が高まりつつあります。関心のある方はお気軽に当院までご相談ください。

明日からインプラントのシンポジウムに参加してきます(`_´)ゞ

Miho歯科医院では、ノーベルバイオケア社のインプラントシステムを導入しています。
9/5.6.7と品川でノーベルバイオケア社のシンポジウムがありますので、9/6.7の二日間参加してきます。
2014-09-05-21-17-44
当院では、CT撮影の後にインプラント埋入を3Dでシミュレーションする「ノーベルクリニシャン」を導入しています。
計画的に治療を進めるために必要なツールです。
そのシステムについて、実習も含めてさらに詳しく学んで来ようと思います。
また、「オールオン4 all-on 4」といって、多数のインプラントを用いるのではなく4本で上顎もしくは下顎の歯全部を作るインプラントシステムがあり、それについても今回のシンポジウムで発表があります。
当院でも導入しておりますので、それも今回の聴きどころです(^ ^)
インプラント治療により失った歯を取り戻すことが出来て、食事、発音、審美などで大いにQOLの向上が見込めますが、
外科処置である以上はリスクも伴います。
常に知識のアップデートは必要だと考えています。