11/15?16の二日間、歯周組織の再生療法の研修に参加してきました。
7月から毎月参加しているJIADSペリオコースの第五回です。
歯周組織再生療法とは歯周病で失われた骨、歯根膜、セメント質を再生していく治療法で、
使用する材料が保険適応ではありませんので保険外の自由診療となります。
食用豚由来のエムドゲインというタンパク質を用い、歯周外科治療により骨などの再生を促します。
エムドゲイン単独で用いるより、コラーゲンの吸収性膜を併用し、骨移植材としてFDBAやDFDBA、Bio-Ossなどとコンビネーションで使用することが多いです。
歯周病治療を目的とした再生療法なら、以前なら抜いていた歯もかなりの確率で保存できるようになってきています。
(どんな歯でも残せる訳ではありません)
再生療法の治療期間は半年から一年くらいはかかりますし、手術も一度だけで終わらず追加手術も必要になることもあります。
しかし、自分の歯を残せるメリットはとても大きいですよね!!
また、今回の研修ではチタンメッシュを用いたGBR(骨の造成)も学んできました。
インプラント治療において骨の厚みをしっかり確保することはとても重要なことです。
自分の歯の保存が一番ではありますが、不幸にして抜歯をしてインプラントが必要となった場合、より良い歯周環境でインプラント治療を行いたいですね!
患者様がより快適に食生活を送れるよう、より高度な技術を身に付けていきたいと思います^ ^
こちらの写真は実習で使用したチタンメッシュのキットですo(^_^)o
再生療法コースを終えてサーティフィケイトをいただきました
さて、来月は12/14がJIADS総会です。
もちろん、私も参加ですよー!
そして12/20?21がペリオコースの第六回で最終回となります。
歯周病をしっかり治せるよう、少しずつ学んでいきます^ ^
2014年11月
歯の定期検診、受けていますか??
リタイア前にやるべきだったと後悔したことの健康部門でのランキング第一位は、「歯の定期検診を受ければ良かった」という調査があります。
(プレジデント社の調べ)
日本では、痛くなったら治せばいいという考え方が主流で、
歯の定期検診はあまり広まっていません。
歯の治療、歯科疾患の予防に時間やお金をかけるのは勿体無いと考えておられる方が多いです。
日本では国民皆保険制度がありますので、治療したときは大抵は保険が適用されて治療費は安くてすみます。
ですので、いざ悪くなってから治せばいいという考えが一般には広がっているようです。
それで本当にいいのでしょうか?!
歯を失う原因の第一位は歯周病。約4割。
原因の第二位は虫歯。約3割。
あとは、歯の破折などです。
虫歯、歯周病は細菌感染によるものですから、定期的に歯科を受診して専門家によるクリーニングを受けて、
お口の虫歯菌と歯周病菌のお掃除をすれば、大半の方の歯は守れます!!
虫歯と歯周病は定期的な歯科検診で殆どは予防が可能な病気です。
痛い思い、歯がなくて不便な思い、誰もが避けたいことだと思います。
いつまでも、自分の歯で美味しく食事をしたいですよね!!!
コラム:妊娠中の歯科治療
今日は妊娠中の歯科治療についてのお話です。
Miho歯科医院にも妊婦の方がよくいらっしゃいます。
マタニティー歯科の観点から、よくある質問をまとめてみました!
Q1,妊娠中は歯科治療をうけてもいいでしょうか?
A1,安定期に行えば、通常の麻酔やレントゲンやお薬も問題ありません。
安定期以外でしたら応急処置のみにとどめておきます。
安定期に入れば、治療の際の麻酔も少量ですので問題ないです。
レントゲン撮影も防護服を着用することでほとんど被爆はありません。
また、お薬は安全性の高い種類のものを考慮して使用します。
どうしても心配な場合は、産婦人科の医師に相談して薬をだしてもらうようにします。
Q2,つわりがひどくて歯ブラシができません・・・。
A2,小さめの歯ブラシに替える、
歯磨き粉を刺激の少ないものに替える、
どうしてもだめならせめてうがいをこまめにする
など工夫をしてみてください。
無理せずできることだけを調子がよい時に行うようにします。
殺菌作用がしっかり期待できる「クロルヘキシジン」という成分が入ったうがい薬の「コンクール F」がオススメです。
Q3,妊娠してから歯ぐきが弱くなったような気がします・・・。
A3,妊娠中は、女性ホルモンの影響で歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。
また、つわりでブラッシングが十分できないと、
不潔になって歯ぐきの炎症が起こります。
歯科医院で歯石を除去してもらうことで改善されますので、
歯科検診を一度は受けるようにしましょう。
妊娠中の女性のうち歯周病(いわゆる、しそうのうろう)の人は低体重児を早産する確立が高くなるという報告があります。
そして、お母さんのお口の虫歯菌は子供に感染するので、虫歯も安定期に入ったら治療しておいたほうが良いと思います。
この他にも疑問がありましたらどうぞお気軽にお尋ねくださいね(^^)
歯科の自由診療について
日本の医療保険制度では、多くの歯科診療に健康保険が適応されており、治療にかかる費用の一部の負担額で治療を受けることができます。
しかし、保険診療が適応されている処置には、診療内容や使用する材料などに制限があり、限界があるのをご存知でしょうか?
社会が豊かになり、私たちの生活の質自体が豊かになりました。
歯科治療においても、より健康で豊かな気持ちで過ごすための治療技術、様々な材料が開発され、機能性、美しさ、安全性、耐久性に優れた治療を提供することが可能となっています。ただし、それらの多くは健康保険が適応されず、全額自己負担の自費診療での治療となっております。
自費診療では保険診療のような制約がないため、患者様お一人ひとりの症状やお悩みに適した素材を使用し、高度な技術と十分な時間をかけた治療を提供することができます。
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当院では、選択肢のひとつとして自費診療のご提案をさせていただいております。
「修練会5周年記念総会2014」に参加してきましたo(^_^)o
名古屋にて行われた「修練会5周年記念総会2014」に参加してきました!
お天気も良く、新幹線の窓から途中で虹を見ましたよーー(^○^)
こちらが会場入り口!
高橋登先生、白石和仁先生、中村健太郎先生の大きなポスターが沢山貼られていました。
迫力ありますね!
3人なら無敵o(^_^)o
ロビーでは歯科機材、歯科材料の展示もあり、前から気になっていた製品を実際に見て触ることができましたよ?。
賑わってますよね!!!
さて、受付を済ませて講演会場へ。
真ん中のよく見える場所をゲットです(^○^)
知り合いの先生を何人かお見かけして、ご挨拶もしてきました!!
連休でもこうして勉強に来る仲間がいて、なんだかとても心強く感じます。
本日の講演は高橋先生によるダイレクトボンディング、白石先生による歯周組織再生療法、そして中村先生による咬合が演題でした。
お昼ご飯は櫃まぶし丼だったのですが…
写真を撮ってないよーー;^_^A
とっても美味しかったです!!!
中村先生からは、先日の国際歯科大会でのスライドも少しだけお話が聴けました^ ^
「主機能部位」と「咀嚼終末位」について理解を深めてきました。
白石先生の歯周外科の症例も素晴らしかった!!!
矯正治療をどのように組み込むのか、すごく勉強になりましたね。
高橋先生からは、ボンディングの際のテクニックを教えていただけて良かったです^ ^
さて…
帰りは近鉄特急で。
駅弁は牛飯にしましたよーo(^_^)o
学んできたことをこれから活かしていきますので、よろしくお願いします!!