【 コラム:味覚障害について 】

こんにちは、Miho歯科医院です。

今回のコラムは、『味覚障害について』です。

近頃はスーパーやコンビニで様々な種類のお弁当やお惣菜が売られ、ジャンクフードやインスタント食品ばかり食べている若者たちに、味覚障害が増えていると言います。 

これは栄養不足が原因なのですが、手軽に利用しているインスタント食品などの加工食品にはカルシウムの吸収をおさえるリンが多く含まれている為、益々栄養が偏っていきます。その結果生じたのが『亜鉛不足』です。

「亜鉛」は、私達の身体のいたるところで繰り返される細胞や組織の新生と、新陳代謝には必要不可欠な栄養素で、不足すると、細胞分裂が活発に行われなくなるため、肌荒れがひどくなったり、傷の治りが遅くなったり、抜け毛が多くなったり、小さなお子さんに至っては発育が遅れてくるといった障害が起こってきます。 

本来、「亜鉛」は普通のお食事で充分取れるものなのですが、アンバランスな食事を続けた結果のもたらされる事が味覚障害となるわけです。

『亜鉛不足』をいち早く発見する【味覚チェック】をしてみましょう。 

先ず、1リットルのミネラルウオーターに小さじ1杯の砂糖を溶かし、その砂糖水を舌に数滴たらしてみます。

味覚が正常なら‘甘味’を感じます。「甘い」と感じた人は心配ありません。実はこの砂糖水は、人が甘みを感じるギリギリの濃度の砂糖水です。

もし、「何も感じない」あるいは「辛い・すっぱい」など、甘味以外を感じた人は、『亜鉛不足』の可能性があります。

そこで、『亜鉛不足』を解決するのにお勧めなのが、貝の「牡蠣」です。

大ぶりのものなら、1個で1日分がまかなえてしまうほど亜鉛が多く含まれて、亜鉛と銅を10:1のバランスで取ると最も吸収率が良いとされてます。

「牡蠣」はこの2つのミネラルが絶妙なバランスで含まれているうえ、その他のミネラルも豊富ですから嬉しい食材です。

でもいつでも手に入るものではありませんので、そういう時は、和食にしてみるといいと思います。

白米に含まれる亜鉛の量は少ないですが、毎食取る事で必要量を満たすことが出来ます。

その他、亜鉛を多く含んだ食品は、うなぎ、豚、牛、帆立貝、くるみ、アーモンド、ごま、たらこ、などです。