義歯治療について

堺市中区 深井駅前の女医によるクリニックMiho歯科医院、院長 歯科医師 前原美保です。

今日は当院の<義歯治療>について解説します。

当院では義歯(入れ歯)を希望の方に、

・保険義歯

・精密義歯:精密入れ歯治療

・審美義歯

を行っています。

その中でも精密義歯の流れを紹介します。

<<精密入れ歯治療の流れ>>

入れ歯といってもいくつかのパターンに別れます

A)残っている歯の抜歯を伴う上下総入れ歯

B)総入れ歯難症例

C)部分入れ歯

A)残っている歯の抜歯を伴う上下総入れ歯

お口の中に残っている歯が虫歯で悪くなっていたり、歯周病でグラグラしている場合は、歯を抜かなければいけないことがあります。

すぐに入れ歯を装着することができませんので、いくつかの段階を経て、最終入れ歯を作ります。

合計2つ〜3つの入れ歯を作ります。

<ステップ1:治療用義歯の作成と装着>

歯がある状態で型取りを行い、即時義歯と言われる入れ歯を作っていきます。歯がある状態で作った入れ歯は、歯を抜いた後の歯茎の形と厳密にはあいませんが、最終入れ歯をイメージした形や噛み合わせを設定して制作します。

即時義歯が完成してから、歯を抜くと同時に即時義歯を装着します。歯がない期間ができないようにしていきます。通院する間隔にもよりますが、通常1〜2ヶ月程度かかります。

<ステップ2:治療用技師で噛み合わせのリハビリ、歯茎の治癒待ち>

歯茎が型取りできる程度に落ち着いてきたら治療用義歯を作成していきます。治療用義歯とは最終入れ歯の原型になる入れ歯で、実際にお使いいただきながら噛むためのリハビリを行っていきます。

歯を失うことによって噛み合わせが狂っていることがよくあります。作った入れ歯が合わないことの原因の多くは噛み合わせが狂っている状態で入れ歯を作ることによるもので、噛み合わせが狂っているとよく噛める入れ歯にならず、何度調整しても痛みが出る入れ歯となってしまうのです。この治療用義歯でしっかり噛めるようにしておくことが最終の入れ歯を成功させる秘訣となります。

また、最終の入れ歯を作る前に、どのような歯の大きさにするか、歯並びはどうか、色や形はどうかなど見た目の美しさに関しても十分に検討していただくことができます

歯を抜いてから歯茎の傷が治るまで最低でも3ヶ月程度かかりますので、その間はこの入れ歯を使って傷が治るのを待ちます。

このリハビリ期間は通常は3-6ヶ月程度です

<ステップ3:最終入れ歯の制作と装着>

即時義歯のリハビリが終わり、歯茎が落ち着いてきたら最終入れ歯を製作します。製作には通常1〜2ヶ月程度かかります。

<ステップ4:最終入れ歯の調整>

新しい入れ歯は精密に作ったとしても最初から完全にフィットさせることは難しいです。新しい靴が靴擦れするように、柔らかい歯茎の上に硬い入れ歯が乗ると痛みや違和感が出ます。微調整を行って合わせていきます。噛み合わせや内面の調整を行います。歯を抜いて入れ歯を作った場合は数ヶ月から1年程度で歯茎が穏やかに下がってくることがありますので、その場合は内面の状態を修正する処置を行います。

<ステップ5:定期チェック>

入れ歯は作って終わりではなく、良い状態を保つために定期的にチェックをして行きます。お口の変化とともに微調整を行います。

以上が義歯の治療の流れです。

お口の状況によって進行具合は変わりますので、

義歯をご希望の方はまずはお気軽にご相談ください。

精密義歯の場合はその方のお口に合わせたオーダーメイドな対応ができますので、

自費治療で高額ではありますが、クオリティの高いものが作成ができます。

Miho歯科医院 歯科医師 院長 前原美保