歯というのは、そしゃく機能を担っている組織です。
食べ物を噛み切ったり、すり潰したりするのが主な働きですよね。
実はそれ以外にも歯はいくつかの役割を担っています。
例えば、「運動」です。スポーツをする際、歯というのは大事な役割を果たすことがあります。
今回はそんなスポーツと歯の関係についてわかりやすく解説します。
▼歯を食いしばることで力が入る
おそらく、日ごろからスポーツをされている人は、ここぞというときに歯を食いしばっていることを自覚していることでしょう。
テニスでボールを打ち返す瞬間など、とても強い力が必要となりますが、その際、無意識にも歯を食いしばっていることかと思います。
重量挙げのように、重たいものを持ち上げる際にも私たちは歯を食いしばります。
つまり、強い力を瞬間的に出す時には、上下の歯がしっかり噛み合っていることが大切なのです。
▼噛み合わせが悪いことのデメリット
上下の歯の噛み合わせが悪いと、いざというときに力がでません。
これはスポーツにおいてはとても不利な条件となりますよね。それでも私たちは力を出す際に噛みしめようとするので、歯列に異常な負担がかかってしまいます。
その結果、歯が欠けたり、顎に異常が生じたりするのです。
そのため、最近のスポーツ選手では、パフォーマンスをアップさせる目的で歯並びや噛み合わせを治療する人も珍しくないのです。
▼バランス感覚とも関係している
スポーツにおいて、身体のバランス感覚というのはとても重要ですよね。
とりわけフィギュアスケートやスキーなどは、バランス感覚が命ともいえます。
そんなバランス感覚は、間接的にではありますがかみ合わせとも関連しています。
かみ合わせが良いと、自ずと身体のバランス感覚も良くなり、高いパフォーマンスを発揮することにつながるのです。
一流のアスリートはそれを理解しているからこそ、時間をかけてでも歯並びを改善しようと考えるのです。
▼まとめ
このように、スポーツと歯というのは、ある部分では直接的に、そしてある部分では間接的に関係しています。
だからこそ、より良いパフォーマンスを発揮したいという方は、できるだけ歯並びやかみ合わせを良くすることが推奨されます。
最近では、アスリートの歯科治療を専門に行っている歯医者さんもいるくらいですから、気になる点がある人はまず歯科を受診してみましょう。