コンピューターガイドによるインプラント治療

もう少しで10月も終わりですね。

日に日に涼しくなってきましたが、日中はまだ暖かいですね。

先日の台風に伴う豪雨で被災された方々、

心よりお見舞い申し上げます。

 

 

10/19は大阪市内にて「ノーベルバイオケア」社のインプラントの勉強会があり、

私もそちらで発表させていただきました。

 

 

 

演者席から撮影。

投稿写真が何故か横を向いてしまいます。汗

すみません。

 

 

こちらは、講師の高山先生です。

 

矢田生協医療センター 口腔外科の部長の先生で、奈良県立医科大学の非常勤講師もされておられます。

とても経験豊富な先生で、診断技術力が素晴らしく、またお人柄も優しい素晴らしい先生です。

 

やや緊張。

今回は、上あごのボーンアンカードブリッジのインプラント症例について発表致しました。

 

 

4本で顎全体を支えて歯を作るオールオン4 システムもありますが、

長くお使いいただくには、

当院では6本から8本のインプラント体を使用するのを推奨しております。

 

骨が薄くなっている場合はどういう方法がいいのか、

どの位置にインプラント体を入れていくのか、

骨の造成術はどういった方法が症例ごとに適切か、

また、最終的に入れる歯の噛み合わせ、素材など、

様々な視点からディスカッションが行われました。

ガイデッドサージェリーといって、

顎の骨をCTで撮影して3次元的に立体に把握します。

そのデータを元にコンピューター上でインプラントのシミュレーションをします。

そこにサージカルガイドというテンプレートを入れ、このインプラントの位置決めをする装置を装置して行う手術を当院は推奨しています。

こちらがガイデッドサージェリーで使うサージカルテンプレートです。

 

当院の導入しているインプラントシステムのノーベルバイオケア社は、

インプラント治療のパイオニアというべきメーカーで、豊富な症例の蓄積があり、

またしっかりした基礎研究に裏付けられたものです。

身体に入れるものだからこそ、安心して使えるものが良いと考えます。

 

また、インプラントの場合は、入れた後のメインテナンスがとても重要で、

アフターケアーも当院は重要視しております。

入れて終わり、では無いのです。

 

入れたところがスタートです。

 

これまでのセルフケアがうまくいかなくて歯を失っているので、

では、そこに代わりの歯を入れて、

それまで前に行っていたのと同じようなセルフケアだけしていたのでは、

やはりしばらくすると次はインプラントの周りが悪くなってしまいます。

インプラントは虫歯にはなりませんが、

インプラント周囲炎といって歯周病になります。

しかも、天然の歯よりインプラントの周りの歯茎は弱いため、容易に炎症を起こしやすく、歯茎から骨に炎症が広がった場合はあっという間にインプラントの周りの骨が溶けてしまいます!!

そうなると外科手術が避けられません。

場合によってはインプラントの撤去となります。

そういうこともありますので、

インプラントは信頼できるものを、

そしてしっかり診断してもらった上で治療を、

そして、そのあとは定期的なメインテナンスで長持ちさせたいですね(^_^)