根の再治療は難しい!?

歯の根の治療は、歯科治療の中でも難易度が高いものに分類されます。そのため、保険診療での根管治療は、再発率が50%に達するといわれています。つまり、半分のケースで根の再治療が必要となっているのです。ただ、根の再治療は、最初の根管治療に難しくなるのが現実です。今回はそんな根の再治療の難しさについてわかりやすく解説します。

▼再治療になる理由

歯の根の治療である根管治療は、単なるむし歯治療とは大きく異なる点があります。それは、むし歯菌に侵されている部位が「根管(こんかん)」というとても狭い組織である点です。一般的なむし歯は、歯冠部(しかんぶ)を削って、レジンを詰めれば終わりますが、根管内はそう簡単にはいきません。とても細く、複雑に入り組んだ根管は、ドリルなどで大きく削ることはできません。しかも、肉眼では確認できない組織であることから、盲目的な処置になりがちなのです。これが再治療になりやすい主な理由といえます。

▼再治療の難しさについて

根の再治療が難しいのは、もうすでに根管形成(こんかんけいせい)が行われているからです。根管形成とは、根管内の形態をリーマーやファイルなどと使って整える処置です。再治療になったということは、根管形成自体に何か問題があることが多く、それを後から修正するのは至難の業といえます。場合によっては、根管内の壁を削り過ぎて、穴をあけてしまうこともあるでしょう。ですから、根管治療を再び行うとなると、その成功率も格段に下がるものとお考えください。

▼根の再治療を防ぐために

歯の根の再治療は、防止するに越したことはありません。つまり、最初の根管治療をしっかり成功させることが大切です。そのためには、正しい処置を行ってくれる歯医者さんを探す必要があります。根管治療というのは、歯医者さんの技術がそのまま表れる処置なので、根管治療の経験が豊富であったり、精密な処置が可能となる器具や機材を導入していたりするかなどに着目し、慎重に歯医者さん選びを行いましょう。再治療になると、結果的に歯を失う可能性も高まる点にも注意する必要があります。

▼まとめ

このように、根の再治療はとても難しい処置となりますので、出来れば最初の根管治療を成功させたいものです。当院であれば、根管治療の実績が豊富ですし、ていねいな処置を心がけておりますので、再治療になる可能性も比較的低いといえます。歯の根の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。