歯周病について

*今回のコラムは《歯周病》です*:.。

歯周病は文字通り、「歯の周囲」の病気です。

ここで言う「歯の周囲」とは、歯茎や歯の根元などを含む「歯周組織」と呼ばれる部分であり、歯そのものに影響は及びません。

つまり、虫歯とはまったく異質な病気なのです。

歯周病は虫歯のように、歯が黒くなったり、穴が空いたりすることがないため、

初期の段階なら目視では気が付きませんし、痛みなどの自覚症状もありません。

しかし、実際には虫歯と並んで、歯を失う主要な原因となるほどの恐ろしい病気なのです。

歯周病が進行していくと、歯の周りの歯肉が腫れたり、出血したりします。

ここからさらに進行すると、口臭が発生するなどして不快感を覚えるようになります。

また、歯を支えている骨が吸収し始めると、歯がぐらつくなどの症状が現れます。

そして、次第に痛みを感じるようになり、物を噛むこともままならなくなって、最終的に歯を失うことになってしまいます。

さらに、最近では歯周病が心臓や肺の病気、糖尿病、低体重児の問題など、

全身的な病気の原因の一つとなることも判明しており、歯周病対策は健康な毎日を送るために欠かせないものになっています。

歯周病は様々な種類の「細菌」と、清掃不足な口の中の「環境」から引き起こされる病気です。

歯周病菌は一度きれいに除去しても24時間以上経過すると、再び爆発的に増え始めます。

したがって、歯周病を防ぐためには、歯磨きによって歯垢をしっかりと取り除く必要があります。

皆さん、《歯磨き》はしっかり欠かさず丁寧に行ってくださいね!