口腔外科処置について

昨日9月13日(日)、大阪歯科大学口腔外科学准教授の中嶋正博先生の講演を聴いてきました!
大阪府歯科保険医協会が毎月行っている生涯研修で、
今回は特に参加されている先生の数が多いようでした(^^)
テーマは「開業医にできる小外科手術」です。

入院を必要としない外来小手術はMiho歯科医院でも行っています。
膿が溜まった場合の切開排膿処置、
親知らずなどの抜歯、
歯周病の重度の方の歯周外科処置、
歯根が膿んでしまった場合の歯根端切除手術などです。

逆に、骨の奥深くに埋まっていて顎の神経を損傷する恐れのある親知らずの抜歯や、
腫瘍などの摘出処置など、
CTによる診断が必要であったり、
特殊な道具や特別習熟した技術が必要とされる処置の場合は、
大きい施設の病院(市立堺病院、労災病院など)の口腔外科にご紹介させていただいております、

また、最近になって、「ビスホスホネート」という種類の薬を注射・内服されている患者様で、抜歯後に顎の骨が腐って死んでしまうということが確認されるようになりました。
2003年に報告されて以後は段々と関心が高まるようになり、
専門誌や学会誌でもその対処方法が論議されています。
「ビスホホネート」は骨粗しょう症の治療薬として服用されている方もおられるかと思いますので、
もし以下のお薬を服用されている方で抜歯を受ける場合は必ず歯科医師とお薬を処方された医師とにその旨をお伝えいただけますようよろしくお願いします。

<ビスホスホネート>
内服
「ダイドロネル」、「フォサマック」、「ボナロン」、「アクトネル」、
「ベネット」 など
注射
「アレディア」、「オングラスト」、「テイロック」、「ビスフォナール」、
「ゾメタ」 など

下段の注射用薬剤は、乳がんなどで骨への転移がある場合に使用されているお薬です。

場合によっては「ビスフォスフォネート」薬剤をしばらくお休みして抜歯を行う必要がある時があります。
全身的なご病気のためにお薬を服用されている場合は、
必ず歯科治療の前に歯科医師またはスタッフにお知らせいただきますようお願いいたします。
歯の治療と関係なさそうに思える病気・治療薬でも、
中にはとても深い関連がある時があります。