歯科金属アレルギー

先日のテレビで歯科金属アレルギーのことを放送していました。

頭髪が抜け落ちた女性のお話です。
3ヶ月でほとんどの頭髪を失ってしまったとのこと。
原因は金属アレルギー。
でも、装飾品の金属ではかぶれたりしないのに…なぜ??
お口の中に歯科治療で30年前に詰めた保険の金属。
長い年月をかけ徐々に金属イオンが溶出してアレルギーを引き起こしていました。
この方の場合は金属を除去してメタルフリーの治療で改善されたようですね。
中には、金属を除去する過程でアレルギーが悪化して亡くなったケースもあると聞きます。
そうですよね、歯の金属を除去しようとすると削り取ります。
その際にさらに体内に金属を取り込んでしまうからです。
お口の金属がなぜ頭髪と関係があるの?と思われる方もおられるでしょう。
毎日少しずつ溶け出した金属は口から体内に取り込まれ、頭皮の毛根細胞に影響が出ます。
他にも、掌蹠膿疱症といって手足に膿の袋を作ってしまったり、アトピーやニキビなどの原因となる場合もあります。
残念ながら日本の歯科治療では金属アレルギーを起こしやすい種類の金属が使われています。
「保険の治療でお願いします」と言う前に、一度本当にその治療でいいのか考えてみてくださいね。
国民の皆様への情報発信が不足している面もあるかとは思います。
当院では、保険治療をご希望される場合は金属アレルギーを起こす可能性について事前にご説明しております。
いったん歯に銀歯を装着したら、そう簡単に外したりしませんよね。
着替えられない洋服のようなものです。
慎重に選んでいただきたいと思います。
メタルフリーをご希望の場合は、ジルコニアセラミックやE-maxなど、金属を使用しない歯科治療も行っております。