審美歯科症例をご紹介します。

今日は、私が過去に治療をした治療症例をご紹介いたします。

CIMG0965 前歯を綺麗にしたいという患者様です。
過去に受けた虫歯治療のプラスチックの材料が変色しているのと、「テトラサイクリン」という抗生物質の薬剤による歯自体の変色の両方が問題となっていました。

また、右上の前から2番目の歯(側切歯といいます)の大きさが小さく(矮小歯)、バランスがよくありませんでした。

CIMG0967右側はこのような感じで、前から2番目の歯が小さいですね。
矮小歯(わいしょうし)と言います。

CIMG0968左の歯は右ほどではありませんが、
若干幅が細いです。

 
この患者様には、デュアルホワイトニング
(歯科医院でのホワイトニングと家でのホワイトニング)を行って、
元々の歯の色を明るくした後、
変色・劣化を起こさないセラミックのクラウン
(E-MAXクラウン)にて被せる方法で全体を治療いたしました。

術後のお写真です。

CIMG1111このように、前歯の色調・形態の不揃いが解消され、見た目も美しくなり、凸凹がないため歯磨きもしやすくなりました。

CIMG1116右側面はこのように見えます。
あまり削りたくないとのご希望でしたので、
右上2番目の歯だけは「ラミネートベニア」という方法でほとんど歯を削らずに治療しています。
セラミックの薄い板状のものを貼るようなイメージ、付け爪の感じ・・・といえば想像しやすいでしょうか?!

CIMG1117 左上の2番目の歯は、ホワイトニングで色調の改善のみ行い、削らずにバランスをとるようにしました。

また、ホワイトニングは前から5番目の歯まで行って、見える範囲を白くしています。 

ホワイトニングを約1ヵ月行ったことで、
治療期間がその分だけ長くなりましたが、
結果としてはより白くて綺麗に治療を終えることができました!Miho歯科医院公式サイト
 

歯を白くする歯磨き粉について

歯を白くしたいから、タバコのヤニを落としたいから・・・
だからと言って研磨剤のタップリ入った歯磨き粉でゴシゴシ磨いていませんか?

研磨剤は歯を傷めてしまい、表面に傷をつくってしまいます。
そこに汚れが入り込みやすくなって、
余計に歯がくすんできたりします。
なにより、大切な歯が削れていってしまうと、
そこからしみやすくなったり・・・>< 

当院では「浮かせて落とす」タイプの歯磨き粉、
「ブリリアントモア」をおすすめしています。

「ピロリン酸ナトリウム」が歯の汚れを浮かせてくれるので、
それを歯ブラシで普通に磨いて落とせばいいのです。
無理に強くこする必要はありません。

ただ、頑固に付着したタバコのヤニは、
めんどうでも歯科医院に来ていただいて、
専門の機械でお取りした方がいいと思います。
歯磨き粉にばかり頼って、間違った磨き方をすると、
大事な歯にダメージを与えてしまったりします。

ブリリアントモア 公式サイト

Miho歯科医院公式サイト
 

神戸にて、ダイレクトボンディングの勉強をしてきました(^o^)

2/1?2/2に神戸市で行われたダイレクトボンディングのハンズオンセミナーに参加してきました。
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今回のセミナーは三宮の高田歯科が会場で、
1日目が講義とデモ、2日目が実習でした。
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講師の高田先生がデモをして下さっている様子です。
こんな感じでモニターにマイクロスコープでの画像が写し出されています。
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とてもわかりやすい解説で、すごく勉強になりました(^○^)
この写真は、普通のミラーと表面反射ミラーとの違いを説明しているところです。
細かい作業をするには、ミラーは二つ用意した方が良いですね!
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私たち受講生は、模型などを使って実際に作業しながら手技を教わりました。
細やかな作業をしますから、使う道具も繊細なものが何種類も用意されています(*^_^*)
今回、歯の色を測定する機械も使用しました。
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歯の色は真っ白ではありませんから、黄色っぽい人、赤茶色のような人、灰色のような人もいます。
色を正確に合わせることはとても大事ですよね。
また、仕上げの研磨もすごく重要です。
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このように、何種類もの道具を使ってピカピカにしていきます。
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この歯の左端にレジンを詰めています。
目立たない仕上がりですね。
治療をするなら審美的に美しく!
笑顔にも自信が出ますね。
二日間で様々なテクニックを教えていただき、便利な道具の使い方も知ることができました。
順次、これから導入していきたいです。
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最後に、1日目の夜に行われた懇親会の写真です。
メニューは和食で、歯科の話題で盛り上がりました(^○^)
受講生は4名限定でしたが、
食事から3名の先生が合流して下さり、
とても楽しいひと時でした!
学んできたことをこれからの治療に活かしていこうと思います(^-^)

入れ歯のお手入れ

今日は入れ歯のお手入れについてです。
 

入れ歯をいつも清潔にしておかなかったり、
噛み合せが悪いままにしておくと、
いろいろな病気の原因になったり、健康をそこねることもあります。
 

入れ歯を不衛生にしておくと・・・
・ 口臭がひどくなることがあります。
・ 義歯性口内炎になることがあります。
・ 入れ歯の隣の自分の歯が虫歯や歯周病になることがあり、
  放置していると歯を失うこともあります。

 

入れ歯は汚れやすいので、こまめにお手入れをして、
いつも清潔にしておきましょう!

 

食事のあとは入れ歯を外し、まずは目に見える汚れ・食べかすをブラシで清掃します。

義歯のお掃除には「義歯用ブラシ」があれば便利です。
あまりこすりつぎてしまうと義歯に細かい傷ができてしまい、
その傷に細菌が入り込んで繁殖して口臭の原因となったり、
色素などの汚れが沈着しやすくなります。

義歯ブラシで清掃する際に歯磨き粉は使わないでください。
含まれる研磨剤によって入れ歯に傷がついてしまい、
その傷に雑菌が繁殖したりしてしまいます。
「ポリデントフレッシュクレンズ」などのように研磨剤無配合で泡で洗浄する製品がオススメです。
 

ブラシで清掃したあとは、目に見えない汚れを漬け置きタイプの「洗浄剤」で除菌します。
タブレットの「ポリデント FP」などがオススメです。
 

義歯をお口から外したときは水につけるようにして下さい。
乾燥させると変形してしまいます。

また、熱湯で消毒するのもやめましょう。
入れ歯は60℃以上のお湯により変形することがあります。
 

入れ歯専用ブラシ、入れ歯洗浄剤で落ちない汚れは、
無理やり取ろうとすると入れ歯が破損する原因になります。
どうしても綺麗にならないときは歯科医に相談してください。

歯周病とタバコ

今日のテーマは「歯周病と喫煙」です。

喫煙している場合は、重度の歯周病になりやすく、
また、治療しても治りにくいことが昔から知られています。

なんと

タバコを吸っている人は喫煙していない人に比べて、
2.1~4.7倍も歯周病になりやすいと研究でわかっているのです。

その理由は、喫煙していると歯ぐきの免疫力が低下してしまい、
修復機能も働かなくなってしまうからです。
タバコを吸っている場合は、見た目の歯ぐきの症状は現れにくく、
非喫煙者と比べて出血も少ないため、
ご自身で歯周病を自覚することはより難しい状態です。

しかし、喫煙者の場合は突然歯ぐきが大きく腫れて、
歯を支える骨があちこちで失われていくため、
次々と抜歯が必要になるケースが多いです。

歯周病と喫煙の関係にご自身が気づき、思い切ってその後禁煙をされた場合は、
ご自身によるプラークコントロールと継続的なメインテナンスにより、
良好に自分の歯を守っていくことができる方がいらっしゃいます。

逆に、禁煙できなかったケースでは、
定期的に来院してメインテナンスを受けていても急性炎症が起こり、
通常では考えられないスピードで歯を失っていく場合が多いです。
喫煙は、歯周病の最大のリスクファクター(危険因子)なのです。

「タバコがやめられるものなら辞めています」
という声が聞こえてきそうですが、
やめたいと思ってもなかなかやめられない、依存性の高い習慣です。
思い切って禁煙外来を受診していただくのも一つの方法です。