歯周病は、比較的発症リスクの高い病気です。
現に、日本人の成人の8割以上がかかっていると言われていますので、オーラルケアを怠っていると明らかにそのリスクも上昇することでしょう。
また、治療によって症状が改善したとしても、再発しやすいのがこの病気の特徴です。そこで重要となるのが歯周病の定期管理です。
▼歯周病の定期管理とは?
歯周病の定期管理とは、いわゆる「定期検診」あるいは「メンテナンス」と呼ばれるものです。
数ヶ月に一度、歯医者さんを受診して、歯周病が再発していないかを調べます。
同時に、歯磨きが適切に行われているかもチェックした上でブラッシング指導などを実施します。
そんな定期管理を受けているだけでも、歯周病の再発を防ぐことは可能といえます。
▼どんなことをするの?
歯周病の定期管理では、必ず「歯周組織検査を」実施します。
これは初診の際に実施するもので、歯周病を発症しているかどうか、あるいはどのくらい進行しているかを調べる検査です。
具体的には歯周ポケットの深さを測る検査や歯の動揺度を調べる検査などです。
これらを実施することによって、歯周病の有無や進行度を診査することができます。
レントゲン撮影を行えば、顎の骨の状態もみることができます。
▼歯周病は完治させるのが難しい病気
歯周病の定期管理というのは、必ずしも病気が完治したあとに行うものではありません。
なぜなら、歯周病という病気自体、完全に治すことが難しいからです。
極端な話をすれば、お口の中の歯周病菌をゼロにすることは不可能ですよね?
そのため、歯周病の症状が安定したら、積極的な治療をやめ、定期管理へと移行するケースが多いといえます。
ですから、治療が終わったからといって、そのまま放置することはとても危険なことであるといえるのです。
▼どのくらいの頻度で通院するの?
歯周病の定期管理は、患者さまのお口の状態によって異なります。
一般的には3ヶ月に1回程度の頻度が推奨されますが、お口の中が汚れやすかったり、歯周組織の状態が悪かったりする場合はもう少し頻度を高めて通院した方が良いといえます。
いずれにせよ主治医と相談した上で決定することが大切です。
▼まとめ
このように、歯周病は治療が終わったあとも適切な頻度で定期管理を受ける必要があります。
症状が安定してもしっかりと管理していかなければ、またすぐ再発してしまうからです。