CO,C1,C2,C3,C4の違い

皆さんは歯医者さんで「Co,C1,C2,C3,C4」といった言葉を聞いたことがありますか?一見すると、ただの記号にしか見えませんが、むし歯の状態を表すとても重要な指標といえます。今回はそんな「CO,C1,C2,C3,C4」の意味や違いについてわかりやすく解説します。

▼むし歯の進行段階を意味する

「CO,C1,C2,C3,C4」というのは、すべてCという文字が含まれていますよね。このCは「カリエス」のCで、日本語ではむし歯を意味します。その後ろについている番号は、進行の度合いで、数値が大きくなるほど重症化していることを表しています。そこでひとつひとつの段階について、個別に説明していきます。

▼「CO」初期のむし歯

よく誤解されるのですが、COの「O」はゼロではなく、アルファベットのオーです。観察を意味する「Observation」のOで、CO自体を「要観察歯(ようかんさつし)」といいます。簡単にいえば、初期のむし歯ですね。まだ歯の表面に穴があいていない状態で、白いシミが生じているのが特徴です。

▼「C1」はエナメル質のむし歯

C1は、エナメル質のむし歯です。まだ比較的軽度のむし歯で、痛みなどの症状は現れていません。歯の表面に浅い穴があいている程度です。むし歯にかかっている歯質を削り取り、コンポジットレジンを充填して治します。

▼「C2」は象牙質のむし歯

「C2」は象牙質のむし歯です。むし歯菌が象牙質まで到達すると、歯痛という痛みを生じるようになります。冷たいものがしみるのが主な症状です。むし歯の穴もそれなりに深くなっているので、食べ物などが詰まりやすくなっています。また、むし歯の穴が黒ずんだりもします。治し方はエナメル質のむし歯と同じです。

▼「C3」は歯の神経まで侵されたむし歯

「C3」は、歯の神経までむし歯菌に侵されてしまったむし歯です。激しい痛みを伴うようになります。歯の神経を抜いて、根っこの治療を行わなければなりません。

▼「C4」は残根状態

「C4」までくると、むし歯もいよいよ末期状態です。歯冠部が崩壊して、歯根だけの状態となります。歯の神経も死んでしまっているので、痛みを感じることもありません。大きくのケースで抜歯が適応されます。

▼まとめ

このように、むし歯というのはCOからC4まで大きく5段階に分けることができます。それぞれに異なる症状が認められることから、進行度合いを見極める指標にもなりますね。いずれにせよできるだけ早い段階で治療を始めた方が良いといえます。