銀歯は何年で交換?セラミックに替えるメリット・治療期間を歯科医師が解説

古い銀歯をセラミックの歯に替えることで、長期的に歯の寿命を伸ばすこともある

「昔入れた銀歯があるけれど、このまま使っていて大丈夫?」
「痛くなくても銀歯は交換した方がいい?」
「セラミックに替えると何が違うの?」

このような質問を診療室でもよくいただきます。

最初に結論をお伝えすると、銀歯には「○年経ったら必ず交換」という一律の交換時期はありません。

大切なのは使用年数だけではなく、

  • 銀歯と歯の境目に隙間がないか
  • 銀歯の内部にむし歯ができていないか
  • 歯や銀歯にひび・欠けがないか
  • 噛み合わせに問題がないか
  • 歯ぐきの状態は良いか

などを歯科医院で確認することです。

一見すると問題なく使えている銀歯でも、その内側でむし歯が進行していることがあります。

今回は、銀歯をセラミックに交換するタイミングや、セラミック治療のメリット・注意点、治療期間について、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。


銀歯は何年くらいで交換するもの?

銀歯は「5年経ったら交換」「10年経ったら交換」というものではありません。

詰め物や被せ物の寿命は、

歯の状態、むし歯の大きさ、噛む力、歯ぎしり・食いしばり、歯磨きの状態、使用する材料、接着方法、定期的なメンテナンスなどによって大きく変わります。

そのためMiho歯科医院では、単純に年数だけを理由に銀歯を外すのではなく、歯と修復物の境目やレントゲン、噛み合わせなどを確認したうえで判断しています。

痛くない銀歯でも注意が必要です

銀歯が外れていないからといって、内部まで問題がないとは限りません。

銀歯と歯の境目から細菌が入り、詰め物や被せ物の下で再びむし歯になることを「二次う蝕(二次むし歯)」と呼びます。

二次むし歯は銀歯の下で進行するため、患者さん自身では見つけにくいことがあります。

痛みが出た時にはむし歯が神経近くまで進んでいることもあるため、古い銀歯がある方は定期的に状態を確認することをおすすめします。


銀歯の交換を検討した方がよいサイン

次のような状態がある場合は、一度歯科医院で診てもらうとよいでしょう。

1.銀歯と歯の境目が黒くなっている

着色だけの場合もありますが、境目からむし歯が進んでいる可能性もあります。

2.銀歯が浮いている、段差がある

修復物と歯の適合が悪くなっている場合があります。

3.噛んだ時に違和感や痛みがある

むし歯だけでなく、歯のひびや噛み合わせなどが関係していることがあります。

4.銀歯が欠けた・外れた

外れた銀歯をそのまま戻せる場合もありますが、内部にむし歯がある場合には再治療が必要です。

5.銀歯を入れてから長期間、歯科検診を受けていない

症状がなくても、一度状態を確認することをおすすめします。


銀歯をセラミックに交換するメリット

セラミックというと「白くてきれいな歯」というイメージが強いかもしれません。

もちろん審美性は大きなメリットですが、私がセラミック治療で大切だと考えているのは、見た目だけではなく、歯をできるだけ長く良い状態に保つことです。

天然歯に近い色や透明感を再現できる

セラミックは天然歯に近い透明感や色調を再現できます。

笑った時に見える小臼歯や前歯では、特に自然な仕上がりを希望される患者さんが多くいらっしゃいます。

金属を使用しない治療が選択できる

オールセラミックやジルコニアなど、金属を使用しない修復方法を選択できます。

歯科用金属に対するアレルギーが心配な方にとって、メタルフリー治療は選択肢の一つになります。

ただし、皮膚症状などがある場合には自己判断で原因を銀歯と決めつけるのではなく、必要に応じて皮膚科などで金属アレルギーの検査を受けることも大切です。

汚れが付着しにくい

セラミックは表面が滑らかで、プラークが付着しにくいという特徴があります。

ただし、セラミックにすればむし歯にならないわけではありません。

セラミックと自分の歯との境目には毎日の歯磨きが必要ですし、定期的なメンテナンスも重要です。

接着技術を利用できる

現在のセラミック治療では、修復物を単純にはめ込むだけではなく、接着性レジンセメントなどを使用して歯と接着させます。

この「接着」はセラミック治療の重要なポイントです。

治療する歯の状態や残っている歯質、使用する材料に合わせて適切な接着操作を行うことが、長期的な安定につながります。


セラミックは何年くらい持つ?

これも非常によく聞かれる質問です。

セラミックだから必ず何年持つ、と一律に決めることはできません。

海外のシステマティックレビューでは、セラミックのインレー・アンレーなどの部分修復について、5年で約9割以上、10年でも約9割前後が機能していたという報告があります。

一方で、破折、脱離、二次むし歯、歯の神経の問題などによって再治療が必要になる場合があります。

つまり、

「セラミック=永久に持つ」ではありません。

長く使うためには、材料そのものだけでなく、

治療前の診断、むし歯を適切に除去すること、残っている歯をできるだけ保存すること、適切な接着、噛み合わせの調整、そして治療後のメンテナンスまでが重要です。

歯ぎしりや食いしばりが強い方では、就寝時にマウスピースを使用していただくこともあります。


銀歯からセラミックへ交換する治療の流れ

まず銀歯を外して、その下の歯の状態を確認します。

ここが非常に重要です。

銀歯を外してみると、

「中の歯はほとんど問題なかった」

という場合もあれば、

「銀歯の下にむし歯が広がっていた」

という場合もあります。

むし歯があれば感染した部分を取り除き、必要に応じて歯を補強したうえでセラミックを製作します。

神経まで感染が達している場合には、先に根管治療が必要になることもあります。

歯周病がある場合には、セラミック治療より先に歯ぐきの治療を行うこともあります。


セラミック治療には何回通院する?

一般的なセラミック治療では、

診察・診断
↓
古い銀歯やむし歯の除去
↓
歯の形を整える
↓
型取りまたは口腔内スキャン
↓
セラミックの製作
↓
装着
↓
噛み合わせや経過の確認

という流れになります。

通常は複数回の通院が必要ですが、歯の状態や使用するシステムによって治療期間は変わります。


Miho歯科医院ではCERECによるワンデーセラミックにも対応しています

Miho歯科医院では「CEREC(セレック)」という歯科用CAD/CAMシステムを導入しています。

口腔内スキャナーと呼ばれる小型カメラで歯を撮影し、コンピューター上でセラミックの形を設計します。

そのデータをもとに、院内のミリングマシンでセラミックブロックから詰め物や被せ物を削り出します。

症例によっては、歯を削ったその日にセラミックを装着することも可能です。

従来の粘土状の型取りが苦手な方や、何度も通院するのが難しい方にとってもメリットがあります。

ただし、

むし歯が深い場合
根管治療が必要な場合
歯周病治療が必要な場合
複雑な色調再現が必要な場合

などは、1日で治療が完了しないことがあります。

「ワンデー治療ができるかどうか」は診察後に判断します。

【内部リンク:セレック治療について詳しくはこちら】


セラミックにもデメリットはあります

どの治療にもメリットとデメリットがあります。

セラミック治療も例外ではありません。

主な注意点としては、

歯を削る必要があること
治療後に一時的にしみることがあること
強い力によって欠けたり割れたりする可能性があること
外れたり再治療が必要になることがあること
歯の状態によって神経の治療が必要になる場合があること
自由診療の場合は治療費が高くなること

などがあります。

「白いからセラミックにする」のではなく、歯の状態や噛み合わせまで考えたうえで治療方法を選択することが重要です。


銀歯は全部セラミックに交換した方がいい?

いいえ。

問題なく機能している銀歯を、必ずすべて外さなければならないわけではありません。

歯科治療では、一度削った天然歯を元に戻すことはできません。

そのため私は、必要のない治療を増やすよりも、

「今ある歯をできるだけ残す」

という考え方を大切にしています。

現在の銀歯の状態を確認し、

そのまま経過を見るのか、
修復物だけ交換するのか、
むし歯治療が必要なのか、
セラミック以外の方法が適しているのか、

一緒に考えていくことが大切です。


よくある質問

Q.痛くなくても銀歯の下にむし歯があることはありますか?

あります。

特に神経を取っている歯では、むし歯が進行しても痛みを感じないことがあります。定期検診で状態を確認することが重要です。

Q.銀歯を外したら必ずセラミックにできますか?

歯の残っている量やむし歯の状態、噛み合わせなどによります。

まず歯を保存できる状態かどうかを診断します。

Q.セラミックなら二度とむし歯になりませんか?

いいえ。

セラミックそのものはむし歯になりませんが、その周囲に残っている天然歯にはむし歯ができます。

毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが必要です。

Q.銀歯からセラミックへの交換は1日でできますか?

CERECを使用できる症例では、最短で当日に装着できる場合があります。

ただし、むし歯・歯周病・根の治療などが必要な場合は複数回の通院が必要です。

Q.歯ぎしりがあってもセラミックにできますか?

可能な場合もありますが、歯ぎしりや食いしばりが強い方では破折リスクを考慮する必要があります。

材料の選択や噛み合わせを検討し、必要に応じてマウスピースを使用します。


銀歯が気になる方は、まず「交換するべきか」を調べましょう

古い銀歯があるからといって、すぐにすべて交換する必要はありません。

しかし、

「何年も歯科医院で診てもらっていない」
「銀歯の境目が気になる」
「銀歯の下がむし歯になっていないか心配」
「金属ではなく白い歯にしたい」

という方は、一度状態を確認してみてください。

Miho歯科医院では、治療することだけでなく、なるべく健康な歯を残し、治療した歯を長く使っていただくことを大切にしています。

銀歯をそのまま使用できるのであれば、その選択肢も含めてお話しします。

セラミック治療をご希望の場合も、見た目だけでなく、噛み合わせや残っている歯質、将来的なメンテナンスまで考えて治療方法をご提案します。

【内部リンク:審美歯科・セラミック治療について】

【内部リンク:CEREC・ワンデーセラミックについて】

【内部リンク:料金について】


この記事を書いた歯科医師

前原 美保 歯科医師
Miho歯科医院 院長

岡山大学歯学部卒業。大学病院での臨床研修および歯科医院勤務を経て、2013年に大阪府堺市でMiho歯科医院を開院。

所属学会:日本口腔インプラント学会、日本抗加齢医学会(専門医)、分子栄養学研究会認定医

Miho歯科医院では「悪くなった歯を治すだけではなく、お口の健康をつくる歯科医療」を診療方針とし、マイクロスコープ・拡大鏡・口腔内スキャナー・CERECなどを用いた精密な歯科治療を行っています。

※本記事は、前原院長の現在の診療内容および歯科医学文献を確認し、患者さんにわかりやすい形に再構成したものです。


セラミック治療について

セラミック治療は症例により自由診療となります。

治療内容
むし歯や既存の修復物を除去し、歯の形を整えた後、セラミック製の詰め物・被せ物を製作し接着します。

治療期間・回数
CERECによる治療では条件が整えば1日で完了する場合があります。通常は数回の通院が必要で、むし歯、歯周病、根管治療などが必要な場合には治療期間が延びます。

費用
【70,000円〜/1歯あたり】

主なリスク・副作用
治療後に一時的なしみ・痛み・違和感が生じることがあります。セラミックが欠ける、割れる、外れる場合があります。むし歯が深い場合には神経の治療が必要になることがあります。治療後も二次むし歯が生じる可能性があり、定期的なメンテナンスが必要です。


参考文献

・Morimoto S, et al. Survival Rate of Resin and Ceramic Inlays, Onlays, and Overlays: A Systematic Review and Meta-analysis. J Dent Res. 2016.
・Al-Haj Husain N, et al. Effects of manufacturing methods on the survival rate of ceramic and indirect composite restorations: A systematic review and meta-analysis.

高強度ガラスセラミック e.maxとは

こんばんは。

堺市中区 深井駅前のMiho歯科医院 院長の前原です。

現在、審美歯科治療で人気の「e.max」について、解説したいと思います。

どうぞ最後までお付き合い下さい。

前歯6本をe-max で治療した症例です。

古くなった被せものを外して作り変える際にかみ合わせも整えました。

前歯の印象がガラリと変わりました。

セラミックは自分の歯のような透明感や艶があるので、

特にこのようにパッと見て目が行く部分に使用することで

その良さを実感できると思います。

e-maxはエンプレスマックスの意味を持つシステムで、

ニケイ酸リチウムガラスセラミックを主成分にしたセラミックの種類です。

ガラスで出来ているので非常に透明感があり、色調がとても綺麗です。

強度も日常生活には十分あります。

デメリットは自費治療であること、

歯を削る量が金属を使った治療よりも多くなること

歯ぎしり・噛み締めで割れるリスクがあること

などです。

自然な色調は多くの方に喜ばれています。

<症例の解説>

上の前歯6本をセラミックで被せました。

治療期間:約1ヶ月

リスク、副作用:しみる事がある、痛みが出ることがある。人によっては削ることにより歯の神経を取る必要がある、麻酔をした部分のむくみや内出血を生じることがある

費用:総額858,000円 プラス処置費用(保険負担分)

セラミックは周りに発生する虫歯(二次う蝕)が少なく、

汚れ(プラーク)がつきにくいので歯茎が腫れたりしにくいのが長所です。

入れたあとで10年、20年と良好に保っている方も多いです。

保険適用の被せもので金属の「銀歯」と呼ばれるものは4−5年で虫歯が再度発生してくると言われます。

何度も削るとそのうち抜歯になってしまいます。

将来の抜歯を避けるためにセラミック治療を選択することはご自身の歯を保つためにもおすすめできる治療です。

セラミック治療と銀歯の治療の比較

こんにちは。

堺市中区 深井駅前のMiho歯科医院 院長の前原です。

当院は予防歯科の概念を大事にして、なるべく患者様の歯を抜かずに残し、

ご自身の歯で一生過ごしていただけるサポートをしています。

今回はセラミック治療と銀歯の治療の違いについてです。

虫歯などで歯質を大きく失った際には、何らかの材料で補う必要が出てきます。従来は銀歯を装着するのが一般的だったのですが、歯科治療の技術も進歩し、セラミック治療もいろいろなケースに適応できるようになりました。そこで今回はセラミック治療と銀歯の治療を比較することで、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

▼見た目の違い

歯科治療を選択する上で、まず「見た目の良さ」を基準とする人は非常に多いといえます。やはり、安くてすぐに終わっても、見た目が悪かったら不安も残りますよね。そんな審美性という観点では、圧倒的にセラミック治療が優れているといえます。セラミックは天然の歯の色や質感、光沢などを再現できる素晴らしい材料だからです。金属色がむき出しの銀歯は、言うまでもなく見た目はあまり良くありませんよね。

▼体への影響の違い

銀歯には「金属アレルギーのリスク」が存在しています。また、溶けだした金属イオンが歯茎に沈着する「メタルタトゥー」も生じる可能性があります。こういった体への影響についても、間違いなくセラミック治療が優っているといえます。セラミックは生体親和性が高い材料で、アレルギーを起こすことはまずありません。もちろん、歯茎の変色を引き起こすこともないのです。

▼耐久性の違い

「耐久性」という観点からこの2つの材料を比較しても、基本的にはセラミックに軍配が上がります。セラミックは変色や摩耗が起こりにくく、硬くて丈夫です。けれども、ものすごく強い衝撃が加わると欠けることがあります。この点だけは銀歯に劣っているといえます。ですから、歯ぎしりなどの口腔習癖がある人は、そもそもセラミック治療に向いていないといえるのです。

▼費用の違い

治療にかかる費用は、明らかに銀歯の方が安いです。銀歯は保険が適用されるので、1~3割負担で製作することができます。一方、セラミックは保険適用外であることから、比較的高い費用がかかることとなります。ただ、壊れにくいことや健康被害が生じにくいことなどを踏まえると、結果的に医療費を安く抑えられることもあります。

▼まとめ

このように、セラミック治療と銀歯の治療には、たくさんの違いがありますので事前に把握しておくことが大切です。その違いについてより詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

当院ではカウンセリングシステムがありますので、

ご予算やご要望に応じてどのような治療が選択肢として考えられるのか、

患者様にご説明する機会を設けています。

ラミネートベニアとは

ラミネートベニアとは

堺市中区 Miho歯科医院 

 歯科医師 前原美保

https://mihoshika.com

女性はいつまでも美しくありたいものですよね!

口元を美しくするための審美治療には、「ラミネートベニア」と呼ばれる方法があります。あまり一般的ではないため、詳しく知らない方も多いことでしょう。今回はそんなラミネートベニアについてわかりやすく解説します。

▼セラミック製のチップを貼り付ける治療

ラミネートベニアは、歯の色や形を改善するために行う治療法で、セラミック製の薄いチップを貼り付けるのが特徴です。歯を削る量は極めて少ないため、比較的気軽に受けられる審美治療のひとつといえます。ご自身の健康な歯にあまりダメージを与えないでキレイにすることができます。

▼ホワイトニングで白くならない歯に有効

歯の黄ばみや黒ずみを改善したいけれど、ホワイトニングではどうにもならない、というケースは少なからず存在します。そういった場合の選択肢としては、セラミック製の被せ物を装着する治療法が挙げられますが、いかんせん歯を削る量が多くなってしまいます。

そこで次に選択肢として挙げられるのがラミネートベニアです。ラミネートベニアなら、歯の表面を一層削るだけで、歯の黄ばみや黒ずみを根本から改善することが可能なのです。

削る量が少ないので施術後にしみるなどの副作用は起こりにくいですし、身体にも優しい治療ですね。

▼歯の形や大きさの修正も行える

歯の形や大きさに問題がある場合も、比較的軽度であればラミネートベニアで対応することができます。また、ちょっとした歯並びの乱れも上手に治療すれば、改善することが可能です。また、ラミネートベニアはセラミック製のチップなので、天然歯に近い色や質感、光沢なども再現できます。

矯正治療で歯並びを治そうとするとどうしても2,3年かかってしまいます。

ラミネートベニアなら、まずは歯科医師の診断を受け、歯科技工士にデザインをお願いして施術。削って型を採れば約2週間程度でセラミックの美しい歯が装着できます。

最初の診断から3週間〜1ヶ月程度もあれば、すべての施術が完了することがほとんどです。

ただし、治療を受ける歯に重度のむし歯が出来ていたり、歯茎が歯周病になっている場合は、それらの治療も必要となるので、トータルでみて治療期間はさらに1−2ヶ月程度は余裕をみておくほうが良いでしょう・

▼前歯に適応される治療法

ラミネートベニアは、基本的に前歯に適応される治療法です。というのも、ラミネートベニアは見た目を良くする治療であり、高い審美性が要求される前歯でこそ大きな力を発揮するからです。

一方、奥歯はそれほど高い審美性が要求されませんし、強い力が加わる部位なので、セラミック製の薄いチップであるラミネートベニアは適していないといえます。

とはいえ、前歯に適応する場合で「過蓋咬合(かがいこうごう)」のように、かみ合わせ深いなどの異常があると、ラミネートベニアが使えないこともあります。ですから、事前に精密な検査を受けることが大切です。

▼治療手順

視診によるむし歯検査、レントゲン検査、模型診断のための型取り、口腔内写真検査

↓

歯科技工士によるシミュレーション、ワックスアップ

↓

カウンセリング

↓

治療方針説明

↓

歯の形を整える

↓

精密な型取り

↓

仮歯装着

↓

約2週間後

完成したラミネートベニアを装着

↓

経過観察およびメンテナンス

▲症例

 50代、女性、堺市堺区在住、主婦

前歯をキレイにしたい

セラミック治療の治療前後比較写真です。
治療範囲:上の前歯6本、下の前歯5本の合計11本
費用:1,452,000 円 +むし歯治療費(保険適用)
治療期間:約3ヶ月
リスクと副作用:
✓治療後、痛みや違和感、出血、腫れ、麻痺などが出る事があります。
✓強い衝撃を与えると、ラミネートベニアが欠けたり割れたり、外れたりする事があります。
✓必ずしもご希望通りの見た目にならない事があります。
✓治療に際して、根の治療が必要になる場合があります。
✓根の治療を行った場合、腫脹や出血、痛みなどを生じる事があります。
✓被せ物をかぶせた後に根の病気が再発した場合、被せ物を外さなければならない事があります。(外した被せ物の再利用は多くの場合、出来ません)
✓麻酔を行った場合、腫れやむくみを生じる事があります。

▼まとめ

このように、ラミネートベニアは比較的簡単に前歯の色や形、大きさなどを改善できる治療法です。

ホワイトニングで歯を白くできなかった方や、歯の形や大きさを短期間で整えたいという方は、検討してみても良いかもしれません。

歯を削る量も最小限に抑えられます。

堺市中区 Miho歯科医院 

 歯科医師 前原美保

https://mihoshika.com

前歯の差し歯を綺麗にしたいとき・・・

こんにちは!
女性の場合は特に、前歯の古い差し歯の変色って気になりますよね。
20代、30代の若いころに入れたものが、
数年~十年ほど経って、
付け根が黒ずんできたり、
被せ物全体が茶色くなって周りの歯と馴染まない、
1本だけ色が違う、
そんな悩みが出てくることが多いです。
それは保険治療で被せた「硬質レジン前装冠」(こうしつレジンぜんそうかん)という金属とプラスチックの被せ物の材料特性による劣化が原因です。
プラスチックは経年的に吸水して表面が劣化して変色します。
何年も使用することで歯ブラシによる傷ができて艶がなくなります。
例えばプラスチックのお弁当箱やコップなどを思い出してください。
使うと茶色くくすんで汚くなりますよね。
それと同じような劣化です。
また、自費治療でも以前は「メタルボンド冠」が主流でした。
表面はセラミックで白く作りますが、
噛む力を受け止めるために丈夫にしないといけませんから、
内側には金属のフレームがあります。
金属製のフレームにセラミックを焼き付けたものが「メタルボンド冠(メタルボンドクラウン)」です。
被せる時は歯と被せ物の継ぎ目は歯茎と歯の溝の間に隠すようにしますが、
年齢と共に歯周病などで歯茎のラインが下がり、
その継ぎ目が外に見えるようになって金属フレームが目立つようになります。
金属がイオンとなって溶けだすので、
歯根や歯茎を黒くしてしまうこともあります。
神経を取っている歯の場合は、時間と共に歯の中のコラーゲンが変性して歯根が黒くなります。
するとクラウンの継ぎ目から歯根の黒い色が見えてきます。
このほか、クラウンの周りがしっかりお手入れできていない場合は、
虫歯が被せの中で広がって(二次うしょく、二次虫歯)
付け根が黒っぽく見えることがあります。
金属の影響で黒くなっているのであれば、
金属の被せを外して「オールセラミッククラウン」にすることで問題を解決することができます。
歯根が変色している場合は、歯根のホワイトニングを行って、
「ファイバーコア」の白い土台を用いて「オールセラミッククラウン」にします。
被せのやり替えは、事前にしっかりとした診断が必要です。
クラウンがよくお手入れされていて、
歯根が健康で歯質が十分に残っているかどうかが大切です。
健康な歯が薄くなっている状態で無理をしてやり替えを行うと、
歯の寿命が短くなってしまうので注意が必要です。
また、神経を取った歯で根の先に感染がある場合は、
併せて「感染根管処置」を先に行って、
歯根の消毒を済ませてからクラウンを作ることになります。
歯の中に太い「メタルコア(金属の土台)」があって「感染根管処置」ができないケースでは、外科処置の「歯根端切除術」を行うこともあります。
他に下準備としては、
歯茎が腫れたり血が出ているとお口の型取りができず、
歯にぴったり合った精密なクラウンが作れません。
歯周病治療として歯磨き指導、クリーニング、スケーリングなどといったことを先に行います。
奥歯の治療が先に必要な場合もあります。
奥歯がない状態で前歯の治療を始めてしまうと、
前歯に強い力がかかり、セラミックが欠けてしまうことがあります。
義歯、ブリッジ、インプラントなどで治療しましょう。
総合的にお口の状態をみながら、
前歯の治療を進めていくことが大切です。
セラミック治療により前歯を綺麗に改善された方の症例をご紹介します。
40代、女性の方で、前歯がガタガタしているのが気になっておられました。
古い被せ物と歯茎のキワに黒いラインが見えてきている部分もありますね。
歯列矯正治療で歯並びを治す選択肢もありますが、その場合は治療期間が2-3年を長くかかってしまう事が現実的にを治療を受けるのには支障があるということで、前歯4本をセラミックで被せて歯並びを整える治療を選択されました。
歯茎のラインが不揃いなので、歯肉整形術を行い、外科処置を経てから被せ物を行いました。
治療前、治療後3年後の比較写真です。
良好な状態が保たれていますね。
歯茎のラインを整えることで歯ブラシによるお手入れがしやすくなり、
綺麗に維持しやすい環境となりました。
セラミックは汚れが付きにくいので、歯茎も健康に保たれます。
セラミック治療
メリット;比較的短期間で天然の歯のように艶のある綺麗な歯にすることができる、歯並びもある程度自由に好みの形に変えられる、汚れが付きにくいので虫歯が再発しにくくて周りの歯茎も健康に保てる
デメリット:自分の歯を削る必要があり、場合によっては歯の神経を取ることもある、削ることでしみる症状が出る場合もある(たいていは一時的なもの)、保険適用ではないので高額になる(ハイブリッドセラミック68000~、メタルボンド108000~、オールセラミック128000~)
治療期間:1-3か月程度
副作用:術後にしみることがある、セラミックが欠けることがある
その他:土台の歯の状態、噛み合わせによっては、適用が望ましくない場合がある、歯ぎしりのある場合は、治療後に割れないようマウスピースを着用したほうがよいこともある、
審美歯科の治療のニーズは様々です。
お悩みによって治療内容が大きく変わってきます。
お気軽にご相談ください。