★フッ素について★


いまや一般的となった、フッ素を塗ることによるむし歯予防ですが、どのような効果があって、むし歯予防につながるのでしょうか?

ご存知の人はまだまだ少ないかと思います。

今回はなぜフッ素を塗ると、むし歯予防になるのかを皆様に分かりやすくご説明します。

《1》

フッ素は歯を強くします。

文字通り歯のエナメル質を強化するのです。

(※特に生えたばかりの歯はフッ素を取り込みやすく、フッ素塗布は効果的です。)

《2》

フッ素は歯の再石灰化を促します。

歯が溶けはじめることによりむし歯になるというサイクルの溶けはじめの部分で溶けかけた歯を再石灰化させることで、むし歯を予防します。 

《3》

むし歯菌は糖分を取り込み、それを分解してエネルギーにします。

しかし、フッ素は糖分を分解する酵素の働きを抑制する効果を持っています。

そのため、むし歯菌は糖分を分解できずエネルギーを作り出すことができなくなります。

よって、むし歯菌の活動が弱まりむし歯を予防できます。

大切なお子様の歯を守るために、ぜひフッ素塗布を行ってください。

シーラントをしよう!

お子様の虫歯予防として有効な「シーラント」について

虫歯のできやすい部位として、
1、歯と歯の間
2、歯の溝
3、歯と歯茎の境目
があります。

シーラントが有効なのは上記2に対してで、
歯の溝をあらかじめプラスチックで埋めてしまい、
虫歯菌の酸で溶かされないように予防します。

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   ↓↓↓ 溝をふさいでおきます

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生えたての歯は表面が未成熟で特に虫歯になりやすいので、
生えてすぐの頃からやっておくといいと思います。
ただ、まだ生える途中で一部に歯肉が被さっている場合など、
十分に歯を乾燥させられない状態ですとプラスチックが歯につかないため適応ではありません。
時期を見てきちんと生えてから行います。

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シーラントを行った歯

p002断面はこのようになります。

歯の溝はとても細く深いので、歯ブラシでは絶対に磨けません。
このように塞いでおくことで歯を守ります。

シーラントは歯を削らずに行えます。
1回の処置時間は10~15分程度で、処置後も普通にお食事をしていただけます。
シーラントをすると絶対に虫歯にならないというわけではないので、
その上から通常通りのブラッシングを行ってください。
また、部分的に欠けたりすることがあり、
その場合はかえって欠けた部分が虫歯になりやすいですから、
定期的な歯科検診は継続しましょう。
検診の目安は3カ月に1回です。