予防
暑い夏の虫歯予防!
こんにちは。
Miho歯科医院 院長の前原です。
暑くなると冷たいジュースが飲みたくなりますね。
でも、ジュースを飲むその前に…
そのジュースに砂糖は入っていませんか?
ペットボトル飲料でしたら裏側に
「果糖ブドウ糖液糖」と書いてあるものはとても危険です!!!
砂糖や炭水化物を摂取すると、
プラーク(歯垢)中の虫歯菌(ミュータンス菌)によって代謝されて有機酸が作られ、
その酸で歯の表面のミネラルが溶け出していきます。
これを脱灰(だっかい)と言います。
一定時間が経つと、唾液の浄化作用・緩衝作用により、
唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンが再び歯に沈着し、
溶け出した部分が修復されます。
これを再石灰化といいます。
お口の中では常に「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されており、
このバランスが「脱灰」に傾いてしまうと虫歯ができるのです。
砂糖が頻繁にお口に入る食生活をしていると虫歯ができてしまうのはそのためです。
たとえば、1日に同じ量のジュースを飲んでいる場合でも、
おやつと食事の間に飲んでいる習慣を、
ジュースはおやつと一緒に飲み、
それ以外の水分摂取を麦茶に変えるだけで、
虫歯ができる危険性は大きく改善されます!!!
お茶、お水などお砂糖を含まない飲み物は虫歯になりません。
紅茶でも「ストレートティー」はお砂糖が入っていて甘いですよね?!
「無糖」の紅茶でしたら虫歯を作る原因となりませんので安心です。
冷えているときは甘みがわかりにくいですが、ぬるくなったときに甘い飲み物は虫歯リスクがあって要注意!!なのです。
暑い夏の飲み物は工夫をして、
虫歯ができにくい食生活を送ってくださいね!
歯ブラシの選び方
シーラントをしよう!
お子様の虫歯予防として有効な「シーラント」について
虫歯のできやすい部位として、
1、歯と歯の間
2、歯の溝
3、歯と歯茎の境目
があります。
シーラントが有効なのは上記2に対してで、
歯の溝をあらかじめプラスチックで埋めてしまい、
虫歯菌の酸で溶かされないように予防します。
↓↓↓ 溝をふさいでおきます
生えたての歯は表面が未成熟で特に虫歯になりやすいので、
生えてすぐの頃からやっておくといいと思います。
ただ、まだ生える途中で一部に歯肉が被さっている場合など、
十分に歯を乾燥させられない状態ですとプラスチックが歯につかないため適応ではありません。
時期を見てきちんと生えてから行います。
シーラントを行った歯
歯の溝はとても細く深いので、歯ブラシでは絶対に磨けません。
このように塞いでおくことで歯を守ります。
シーラントは歯を削らずに行えます。
1回の処置時間は10~15分程度で、処置後も普通にお食事をしていただけます。
シーラントをすると絶対に虫歯にならないというわけではないので、
その上から通常通りのブラッシングを行ってください。
また、部分的に欠けたりすることがあり、
その場合はかえって欠けた部分が虫歯になりやすいですから、
定期的な歯科検診は継続しましょう。
検診の目安は3カ月に1回です。