コラム:フッ素について

今回のコラムは、★フッ素について★です。

いまや一般的となった、フッ素を塗ることによるむし歯予防ですが、どのような効果があって、むし歯予防につながるのでしょうか?
もう一度おさらいしたい思います。

なぜフッ素を塗ると、むし歯予防になるのかを皆様に分かりやすくご説明します。

《1》
フッ素は歯を強くします。
文字通り歯のエナメル質を強化するのです。
(※特に生えたばかりの歯はフッ素を取り込みやすく、フッ素塗布は効果的です。)

《2》
フッ素は歯の再石灰化を促します。
歯が溶けはじめることによりむし歯になるというサイクルの溶けはじめの部分で溶けかけた歯を再石灰化させることで、むし歯を予防します。 

《3》
むし歯菌は糖分を取り込み、それを分解してエネルギーにします。
しかし、フッ素は糖分を分解する酵素の働きを抑制する効果を持っています。
そのため、むし歯菌は糖分を分解できずエネルギーを作り出すことができなくなります。
よって、むし歯菌の活動が弱まりむし歯を予防できます。

フッ素の恩恵を一番受けられるのは生えて2~3年までの永久歯ですが、フッ素は子供だけではなく大人にも効果があります。
虫歯予防のために、3ヵ月に一度を目安として歯科医院で塗布すると効果があります。
歯科医院のフッ素は歯磨き粉のフッ素より約10倍くらい濃い濃度です。
毎日の歯磨きで低濃度のフッ素を使うことと併用することで、
虫歯予防にとても効果があります。

乳歯の歯並びについて

永久歯が生える時期は、乳歯の場合と同様にかなり個人差があります。

1年ぐらいはバラツキがありますが心配はありません。

乳歯に重度の虫歯や外傷などがあった場合には、

永久歯が生えてくるのがしばしば遅れます。

乳歯から永久歯に生え替わる時期(5歳6か月~11,12歳ごろまで)を

「混合歯列期」といいます。

下の前歯4本が生え変わり、続いて上の前歯が生え替わる「交換期」では、

4本の永久歯が扇状に開いて並ぶ特徴的な歯列を呈することが多く、

「みにくいアヒルの子時代」とも呼ばれています。

その後、顎の骨の成長や永久犬歯の萌出などに伴い、

徐々にそれが解消されていくため、

この時期の扇状の歯並びはそれほど心配はいりません。

また、臼歯部(奥歯)は乳歯よりも永久歯の方が小さく、

交換に伴い余剰なスペースが生じるため、

このころにはかなり歯列が整ってきます。

しかし、将来問題となる歯並びや噛み合せの異常の前兆であることもあります。


永久歯に交換してからの矯正治療は、

多くは前から4番目の歯を抜歯して歯並びを改善していきますが、

前歯4本のみの時期から治療を開始すると、

取り外せる矯正装置(床矯正装置)で非抜歯で治療を行うこともできます。

すべての歯並びの異常に対応できるわけではありませんので、

歯科医と相談して治療の適応かどうかを判断してもらう必要があります。

Miho歯科医院では、同じビルの4階の「もちだ矯正歯科クリニック」と連携して矯正治療をお願いするようなシステムになっています。

ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。

個人個人に合った虫歯予防をしよう!

前回に引き続き虫歯予防についてのお話をします。

兄妹でも虫歯の沢山できる子供とあまりできない子供がいます。

その違いは一体何なんでしょうか?

兄の方は歯磨きと甘いおやつの量に注意をしただけで虫歯はありません。

しかし、妹の方は虫歯の大きな穴があちこちに出来ています。

同じように歯磨きをさせ、

甘いおやつにも注意を払って育ててきたのに、

どうして虫歯の出来方に差があるのか疑問を感じると思います。

こういった場合は、唾液中の虫歯菌を調べたり、唾液の性状・量を検査したり、食生活を調べることで原因が明らかになります。

たとえばこのケースでは、

兄と妹ではミュータンス菌や乳酸桿菌などの虫歯の原因菌の感染量にかなりの差がありました。

また、虫歯菌がつくり出す「酸」を中和する唾液の力(緩衝能)も、妹の方がかなり劣っています。

妹はよく咬めないので唾液の分泌量もかなり不足しています。

ほとんど同じと考えられていた食生活も、

小さい頃から三食をしっかり食べる兄と比べると、

妹は食が細く、その分食事の回数も多くなりがちでした。

また、熱を出したときに小児科の先生に勧められて飲み始めたイオン飲料を、身体によいと考え日に何度も飲んでいることがわかりました。

虫歯の原因菌が多く、それらの菌が作る酸に対する抵抗力が十分に備わっていない上に、口の中が乾燥気味で食事の回数も多い妹の口の中は、歯を溶かす力(脱灰)が強く働いており、虫歯が出来るのは当然のなりゆきでした。

このように、虫歯ができる理由は歯磨きや砂糖だけが問題なのではなく、

一人ひとりが抱えている条件によって違っているのです。

インプラントの研修でした^ ^

ググッと寒くなりましたね!
今日は高石市にある中島歯科医院の2FにあるDRI研修室にて、スウェーデン&マルティナ社のインプラントの研修を受けてきました。
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スウェーデン&マルティナインプラントは、ストローマン社のインプラントを扱っている大信貿易株式会社が取り扱うイタリアのインプラントで、イタリアのインプラントのシェアの20%を占めるそうです。
大信貿易と言えば、信頼のおける製品を数多く扱っているので、とても期待して今日は参加してきました!
どちらかというとラテン系のインプラントで、アジアでは日本で初めて導入され、今回は初めて行われた研修会とのことです
多数の基礎研究論文もありますので安心できますね
今回はJIADS名誉講師の横山隆道先生が講師を務められ、分かりやすい解説と、30年にわたるインプラントの臨床経験を踏まえた上でのスウェーデンマルティナインプラントの使用症例などをご講演いただきました。
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最前列をゲット
当院でもインプラントをご希望の患者様にご説明していることですが、
インプラントはメンテナンス無しでは考えられません。
「歯がなくなったところに入れて終わり」ではありませんので、メンテナンスのポイントもお話して下さりました。
インプラントをされる方は、ずっとメンテナンスに通うんだということもしっかり認識をしてくださいねー!
インプラントの周囲にお口の細菌が繁殖すると、化膿して膿が出てきたり、支えている骨が溶けてインプラントが脱落してしまうこともあるんですよ
時々、以前によそのクリニックさんでインプラントを入れて、そのままメンテナンスをしていないという方もいらっしゃいます…((((;゚Д゚)))))))
自分の歯を失ってしまった原因(食事やブラッシングなどの生活習慣)を改善しないと、インプラントという人工物をお口の中で良い状態に保てません。
そこをどうやって患者様と改善していくか、難しいところですね!
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講義の後は実際に模型で埋入実習も行いました(^。^)
こんな風に…2本
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外科キットも使いやすい工夫がされていました。
当院はノーベルバイオケア社のインプラントシステムを採用し、CTを撮影してした後にコンピューターによる埋入シミュレーションを行い、インプラント治療の計画を立てるシステムを採用しています。
本日の研修会でのシステムも、今後は使い分けるセカンドラインとして導入していくか検討しようと思います^ ^

オススメのお口ケアグッズをご紹介!

院長のオススメのケアグッズです。

e-フロス(40メートル入り)

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糸ようじのようなホルダーはないのですが、
コンパクトなケースで携帯して使いやすいフロスです

このフロスは唾液に触れるとスポンジのようにふくらみ、
効果的に歯垢を除去でき
ます

写真の右にあるように、使い方の説明書も1個ずつについていますので、
これからフロスも使ってみようという方は是非読みながらやってみてください。

使うときのポイントとしては、ただフロスを歯の間に入れて動かすだけでなく、
歯の側面に軽く押し当ててこするようにするとよいでしょう。
また、歯の間に入れるときはそっとゆっくりとやってくださいね。
あまりきつくやると歯茎を傷つけてしまいます。

また、使う度に順次指に巻きつけていき、
常に清潔な新しい部分を使うようにします。
フロスの後は口をゆすぎましょう

糸ようじよりもフロスのほうが難しく感じると思いますが、
鏡を見ながらやるとだんだんと慣れてきます。

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歯ブラシです。

ルシェロ 「ピセラ」

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毛先を拡大するとこんな感じ↓です。

ピセラの毛先

 

 

 

段差植毛により、歯と歯の間に毛先がしっかり入り込んで歯垢を除去します

また、先端の部分が長くなっていることで、
一番奥の歯までしっかりと届くように工夫されています。

ブラシの毛の硬さは「ふつう」と「やわらかめ」を置いています。
歯茎が腫れ気味の方(歯周病)には「やわらかめ」がおすすめです。
「かため」のブラシはおすすめできません。
歯茎や歯を傷めることが多く、
歯が削れてしまっている方も時々おられます

ブラシの毛が開いてきたら歯ブラシとしての効果が落ちるので、
新しい歯ブラシと交換してください。
目安は1-2ヶ月です

当院スタッフも「磨きやすい」と愛用しています
また、診療室でチェックしてみてくださいね☆

では、まだまだ寒い日が続きますが、
風邪に気をつけて・・・。