個人個人に合った虫歯予防をしよう!

前回に引き続き虫歯予防についてのお話をします。

兄妹でも虫歯の沢山できる子供とあまりできない子供がいます。

その違いは一体何なんでしょうか?

兄の方は歯磨きと甘いおやつの量に注意をしただけで虫歯はありません。

しかし、妹の方は虫歯の大きな穴があちこちに出来ています。

同じように歯磨きをさせ、

甘いおやつにも注意を払って育ててきたのに、

どうして虫歯の出来方に差があるのか疑問を感じると思います。

こういった場合は、唾液中の虫歯菌を調べたり、唾液の性状・量を検査したり、食生活を調べることで原因が明らかになります。

たとえばこのケースでは、

兄と妹ではミュータンス菌や乳酸桿菌などの虫歯の原因菌の感染量にかなりの差がありました。

また、虫歯菌がつくり出す「酸」を中和する唾液の力(緩衝能)も、妹の方がかなり劣っています。

妹はよく咬めないので唾液の分泌量もかなり不足しています。

ほとんど同じと考えられていた食生活も、

小さい頃から三食をしっかり食べる兄と比べると、

妹は食が細く、その分食事の回数も多くなりがちでした。

また、熱を出したときに小児科の先生に勧められて飲み始めたイオン飲料を、身体によいと考え日に何度も飲んでいることがわかりました。

虫歯の原因菌が多く、それらの菌が作る酸に対する抵抗力が十分に備わっていない上に、口の中が乾燥気味で食事の回数も多い妹の口の中は、歯を溶かす力(脱灰)が強く働いており、虫歯が出来るのは当然のなりゆきでした。

このように、虫歯ができる理由は歯磨きや砂糖だけが問題なのではなく、

一人ひとりが抱えている条件によって違っているのです。

インプラントの研修でした^ ^

ググッと寒くなりましたね!
今日は高石市にある中島歯科医院の2FにあるDRI研修室にて、スウェーデン&マルティナ社のインプラントの研修を受けてきました。
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スウェーデン&マルティナインプラントは、ストローマン社のインプラントを扱っている大信貿易株式会社が取り扱うイタリアのインプラントで、イタリアのインプラントのシェアの20%を占めるそうです。
大信貿易と言えば、信頼のおける製品を数多く扱っているので、とても期待して今日は参加してきました!
どちらかというとラテン系のインプラントで、アジアでは日本で初めて導入され、今回は初めて行われた研修会とのことです
多数の基礎研究論文もありますので安心できますね
今回はJIADS名誉講師の横山隆道先生が講師を務められ、分かりやすい解説と、30年にわたるインプラントの臨床経験を踏まえた上でのスウェーデンマルティナインプラントの使用症例などをご講演いただきました。
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最前列をゲット
当院でもインプラントをご希望の患者様にご説明していることですが、
インプラントはメンテナンス無しでは考えられません。
「歯がなくなったところに入れて終わり」ではありませんので、メンテナンスのポイントもお話して下さりました。
インプラントをされる方は、ずっとメンテナンスに通うんだということもしっかり認識をしてくださいねー!
インプラントの周囲にお口の細菌が繁殖すると、化膿して膿が出てきたり、支えている骨が溶けてインプラントが脱落してしまうこともあるんですよ
時々、以前によそのクリニックさんでインプラントを入れて、そのままメンテナンスをしていないという方もいらっしゃいます…((((;゚Д゚)))))))
自分の歯を失ってしまった原因(食事やブラッシングなどの生活習慣)を改善しないと、インプラントという人工物をお口の中で良い状態に保てません。
そこをどうやって患者様と改善していくか、難しいところですね!
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講義の後は実際に模型で埋入実習も行いました(^。^)
こんな風に…2本
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外科キットも使いやすい工夫がされていました。
当院はノーベルバイオケア社のインプラントシステムを採用し、CTを撮影してした後にコンピューターによる埋入シミュレーションを行い、インプラント治療の計画を立てるシステムを採用しています。
本日の研修会でのシステムも、今後は使い分けるセカンドラインとして導入していくか検討しようと思います^ ^

オススメのお口ケアグッズをご紹介!

院長のオススメのケアグッズです。

e-フロス(40メートル入り)

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糸ようじのようなホルダーはないのですが、
コンパクトなケースで携帯して使いやすいフロスです

このフロスは唾液に触れるとスポンジのようにふくらみ、
効果的に歯垢を除去でき
ます

写真の右にあるように、使い方の説明書も1個ずつについていますので、
これからフロスも使ってみようという方は是非読みながらやってみてください。

使うときのポイントとしては、ただフロスを歯の間に入れて動かすだけでなく、
歯の側面に軽く押し当ててこするようにするとよいでしょう。
また、歯の間に入れるときはそっとゆっくりとやってくださいね。
あまりきつくやると歯茎を傷つけてしまいます。

また、使う度に順次指に巻きつけていき、
常に清潔な新しい部分を使うようにします。
フロスの後は口をゆすぎましょう

糸ようじよりもフロスのほうが難しく感じると思いますが、
鏡を見ながらやるとだんだんと慣れてきます。

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歯ブラシです。

ルシェロ 「ピセラ」

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毛先を拡大するとこんな感じ↓です。

ピセラの毛先

 

 

 

段差植毛により、歯と歯の間に毛先がしっかり入り込んで歯垢を除去します

また、先端の部分が長くなっていることで、
一番奥の歯までしっかりと届くように工夫されています。

ブラシの毛の硬さは「ふつう」と「やわらかめ」を置いています。
歯茎が腫れ気味の方(歯周病)には「やわらかめ」がおすすめです。
「かため」のブラシはおすすめできません。
歯茎や歯を傷めることが多く、
歯が削れてしまっている方も時々おられます

ブラシの毛が開いてきたら歯ブラシとしての効果が落ちるので、
新しい歯ブラシと交換してください。
目安は1-2ヶ月です

当院スタッフも「磨きやすい」と愛用しています
また、診療室でチェックしてみてくださいね☆

では、まだまだ寒い日が続きますが、
風邪に気をつけて・・・。

口腔ケアの重要性

12/1に放送されたNHKの「クローズアップ現代」

長寿の鍵は”口”にあり~口腔ケア最前線~ http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3587.html

口の健康が心臓病や糖尿病と関わりがあることがもっと広く認知されればいいなと思いますo(^_^)o

最近では、整形外科の先生から、人工関節の手術前に歯科治療するようにとご紹介いただくケースもあります。

全身の健康増進に、まずは口腔ケアですね!

歯周組織の再生療法について

11/15?16の二日間、歯周組織の再生療法の研修に参加してきました。
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7月から毎月参加しているJIADSペリオコースの第五回です。
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歯周組織再生療法とは歯周病で失われた骨、歯根膜、セメント質を再生していく治療法で、
使用する材料が保険適応ではありませんので保険外の自由診療となります。
食用豚由来のエムドゲインというタンパク質を用い、歯周外科治療により骨などの再生を促します。
エムドゲイン単独で用いるより、コラーゲンの吸収性膜を併用し、骨移植材としてFDBAやDFDBA、Bio-Ossなどとコンビネーションで使用することが多いです。
歯周病治療を目的とした再生療法なら、以前なら抜いていた歯もかなりの確率で保存できるようになってきています。
(どんな歯でも残せる訳ではありません)
再生療法の治療期間は半年から一年くらいはかかりますし、手術も一度だけで終わらず追加手術も必要になることもあります。
しかし、自分の歯を残せるメリットはとても大きいですよね!!
また、今回の研修ではチタンメッシュを用いたGBR(骨の造成)も学んできました。
インプラント治療において骨の厚みをしっかり確保することはとても重要なことです。
自分の歯の保存が一番ではありますが、不幸にして抜歯をしてインプラントが必要となった場合、より良い歯周環境でインプラント治療を行いたいですね!
患者様がより快適に食生活を送れるよう、より高度な技術を身に付けていきたいと思います^ ^
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こちらの写真は実習で使用したチタンメッシュのキットですo(^_^)o
再生療法コースを終えてサーティフィケイトをいただきました
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さて、来月は12/14がJIADS総会です。
もちろん、私も参加ですよー!
そして12/20?21がペリオコースの第六回で最終回となります。
歯周病をしっかり治せるよう、少しずつ学んでいきます^ ^