セラミック治療って保険治療とどう違うの?

虫歯を治すのに、

「保険にしますか?自費にしますか?」

歯医者さんで尋ねられて困った経験はありませんか?

こんにちは!

大阪府堺市中区 深井駅前 Miho歯科医院 院長の前原美保です。

精密な治療とともに、歯が悪くなる前の予防を大切にしています。

歯科医師として20年以上患者様の治療に携わってきました。

今回は歯科での自費治療について解説をします。

治療前

一般的な保険治療では、虫歯を削って詰める際に銀歯が使われます。

しかし、この銀歯は治療してから数年で再度虫歯になり、

結果としてご自身の歯をさらに大きく削ることになります。

安く治しても数年で再発するのは困りますよね。

次に紹介するのは銀歯を削って外し、セラミックに交換された症例写真です。

(1本だけ、銀歯を外して虫歯を治した後、再びご希望により銀歯を新たに装着しています)

セラミックを用いて下の歯4本、上の歯12本(インプラントによるもの2本)

合計18本治療しています。

・見た目が自然で綺麗

・虫歯再発のリスクが少ない

・変色しない

・口臭の原因となりにくい

などのメリットがあります。

セラミック治療のリスクとしては、

・費用がかかる(1本の治療に5−20万円くらい、歯科医院により異なる)

・削ることでしみる症状が出ることがある

・セラミックが割れたりかけることがある

参考 治療期間1年半

費用 総額 278万円

 別の写真を見てみましょう。

歯科用金属はお口の中で腐食して劣化し、

金属イオンが放出されます。

金属イオンは体内のタンパク質と結合して異物となり、

アレルギーを起こすことが知られています。

金属を装着して数年経ってから起こってきますので、

身体の不調の原因が金属であることを通常は気づきにくいでしょう。

金属アレルギーといっても、指輪や時計などのアクセサリーなら自分で外せますが、

銀歯の場合は自分で外すことができません。

歯科医院でも削り取って壊して外します。

厄介ですね。

銀歯では虫歯が再発したり体調を崩す原因となるので、

極力金属による歯科治療は避けておきたいものです。

お口の中の金属は電流が流れます。

スプーンやアルミホイルでピリッと電流を感じたことはありませんか?

お口の中で異種金属が唾液を介在して接触したことで電流が流れるのです。

人の身体は電流による影響を受けます。

歯の金属によって流れる電流が、いわゆる不定愁訴と言われるイライラ、肩こり、頭痛、不眠などを引き起こし、自律神経のバランスを崩す一因となります。

こういったトラブルを避けるためにも、セラミック治療は有効です。

なお、セラミック治療の適応症かどうかは歯科医師の診察が必要です。

セラミックにもデメリットがあり、強い歯ぎしりやくいしばりで割れるリスクがあります。

歯ぎしりがひどい方の場合は、夜間のマウスピース装着が必要な場合もあります。

マウスピースをつけることで、歯へかかる負荷を減らして、割れたり欠けたりするのを防ぎます。

Miho歯科医院 院長 前原美保

第一大臼歯を失ったら?

咀嚼に重要な第一大臼歯を失ったらどうしたらいいでしょうか?

今日は第一大臼歯を失ったらどう考えて治療を受ければいいかについてまとめました。

第一大臼歯は、通常は前から数えて6番目の歯、6歳で生えることから6歳臼歯とも呼ばれます。咀嚼の中心になり咬み合わせを支える大事な歯で、ここを失うと噛みづらくなります。
第一大臼歯を失った場合も、部分入れ歯、ブリッジ、インプラントのいずれかを用いて治療を行うことが必要です。
患者様の希望や価値観に合わせて、最も予後が良いと思われるものをおすすめしております。

例えば部分入れ歯は使いたくないというご希望の場合はどうでしょうか?

残る選択肢はブリッジかインプラントです。

抜歯した歯の両隣が天然歯で健康な場合は、せっかくの天然歯を削ってブリッジを装着することは、できれば避けたいものですね。

歯がぐらぐらしているわけでもないのに、連結してつなぐというのも
受け入れ難いものがあります。

そういった場合はインプラントを一本入れれば、十分に失った機能を回復させることができます。

特に下顎の場合は上顎よりも成功率が高く、安心した予後が見込めます。


インプラントは顎の骨にチタンでできた人工の歯根を埋め込み、被せ物を作って自分の歯の代わりにします。

第一大臼歯は奥歯の永久歯の中では一番早く生えてきて、子供の頃から咀嚼の要として、お口の中で重要な役割を果たしています。

上下の第1大臼歯だけで咀嚼力全体の1/3を受け持つと言われ、その力は約60キログラムにも相当します。

しかし、虫歯や歯周病で抜いたあと放置している方も多いのが現状です。


日本人の第1大臼歯の平均寿命は50歳前後というデータがあり、50歳前後で失った後は何らかの処置が必要になります。
失った後放置すれば、奥の7番目の歯が手前に倒れ込んできたり、上の噛み合う歯が下に伸びてくるなど二次的な障害を引き起こします。倒れたり伸びてくることでそれらの歯も悪くなり、ひいては歯を失うことに繋がりかねません。かみ合わせが崩れた「咬合崩壊」という状態のリスクも高くなります。1本の歯の喪失を引き金に次々とドミノ倒しのように他の歯も悪くなっていきます。

二次的な障害を引き起こした状態になった場合、きちんと治すためには矯正治療で倒れた歯を起こしたり伸びてきた歯を削って整えるなど、さらに治療が必要になって複雑になり、治療の費用や期間もかかってしまいます。二次的な障害は痛みもなく徐々に起こるため、自分で気づきにくいものです。治療に訪れる患者さんでこの二次障害を自覚している方は少ないです。


第一大臼歯は重要な歯です。もし治療が必要な状態になった時は放置せず早めに治療を受け歯を失うことのないように守っていきましょう

以上、第一大臼歯を失ったら?というトピックについてでした。

どんな歯磨き粉を選んだらいいですか?

堺市中区 深井駅前 Miho歯科医院 

院長 歯科医師 前原美保

https://mihoshika.com

市販されている歯磨き粉には、いろいろな種類があります。歯磨き粉によって配合されている成分が異なり、用途に応じて使い分ける必要があります。今回はそんな歯磨き粉の選び方をご紹介します。

▼研磨剤が含まれていないものがおすすめ

一般的な歯磨き粉には、「研磨剤」と呼ばれる成分が含まれていることがあります。これは文字通り歯を磨き上げるのに役立つ成分で、歯を白くしたい、効率よく汚れを落としたいという方にはおすすめといえます。けれども、汚れがよく落ちる分、歯の表面も傷つけやすくなっていることから、通常はあまりおすすめできません。ですから、歯を傷つけず安全に歯磨きをしたいという方は、研磨剤が配合されていない歯磨き粉を選ぶようにしましょう。研磨剤無配合、もしくは、低研磨性のものがオススメといえます。

▼フッ素入り歯磨き粉で虫歯予防

歯磨き粉を選ぶ際には、フッ素入りの商品を優先して選ぶようにしましょう。フッ素は虫歯予防に効果があることが実証されており、毎日の歯磨きで活用することは非常に有用です。ちなみに、市販されている歯磨き粉の8~9割は、フッ素入りとも言われています。

▼歯周病の人におすすめの歯磨き粉

歯周病を予防したい、あるいは今かかっている歯周病の症状を改善したいという方は、歯周病に効果のある歯磨き粉を選ぶようにしましょう。歯周病用の歯磨き粉には、歯茎の腫れを抑える効果や歯周病菌の繁殖を抑制する効果が期待できます。

製品名「コンクール ジェルコート」「SPTジェル」

▼知覚過敏の人におすすめの歯磨き粉

冷たいものがしみる「象牙質知覚過敏症」にお悩みなら、知覚過敏に効果のある歯磨き粉がおすすめです。シュミテクトなどの歯磨き粉には、高濃度のフッ素が配合されており、歯の再石灰化を促してくれます。その結果、知覚過敏の症状がやわらぐことがあるのです。

製品名「シュミテクト」「システマセンシティブ」

▼歯磨き粉を使わなくてもいいのですか?

研究では水だけによる歯磨きには虫歯予防効果は認められていません。フッ素入り歯磨き粉で磨くことにより、虫歯を予防することができます。ですので、歯磨きのあとはあまり念入りにお口をゆすがないほうがよいのです。少し味が残るくらい、少量の水で軽く1、2度ゆすいでおしまいにします。そのほうがお口に残ったフッ素がじわじわ歯に浸透し、歯を強くしてくれます。

▼まとめ

このように、歯磨き粉の選び方にはいくつかのポイントがありますので、参考にしていただけたら幸いです。それでも迷ってしまうという方は、いつでもお気軽にご相談ください。

堺市中区 深井駅前Miho歯科医院 

院長  歯科医師 前原美保

キシリトールって虫歯予防効果があるの?

 

堺市中区 深井駅前 MIho歯科医院

院長 歯科医師 前原美保

虫歯予防に効果のある物質としては「フッ素」が有名ですが、「キシリトール」という言葉もよく耳にしますよね。何となく歯に良い、ということは知っていても、それがどのような理由で虫歯予防に役立つのか、詳しく知らない方の方が多いことかと思います。そこで今回は、キシリトールについてわかりやすく解説します。

▼キシリトールとは?

キシリトールとは、「糖アルコール」と呼ばれる物質です。砂糖のように甘いのですが、いわゆる「糖質」とは別物である点に注意しましょう。なぜなら、糖質は虫歯の原因になるものの、糖アルコールは虫歯の原因になりにくいからです。キシリトールは食べても虫歯の原因にならないというだけであって、キシリトールが虫歯を予防するわけではないことに注意しましょう。キシリトールさえ食べていれば虫歯にならないというわけでもありません。

▼虫歯菌がエサにできるのは糖質

虫歯の原因菌といえば「ミュータンス菌」ですよね。ほとんどの人のお口の中に生息していて、砂糖である「スクロース」をエサに繁殖し、酸を産生します。そんなミュータンス菌は、同じように甘いキシリトールをエサにすることができません。それはキシリトールが糖質ではなく、糖アルコールだからです。あるいは、「代用甘味料」と呼ばれることもあります。単に甘いだけで、虫歯菌のエサにはならないので、歯が酸で溶かされるおそれもなくなります。

▼虫歯菌の活動を抑え込む

代用甘味料であるキシリトールの素晴らしいところは、単に虫歯菌のエサにならないというだけではありません。虫歯菌はキシリトールをエサと思い込んで体に取り込むのですが、結果的にエネルギーに変えることができないので、だんだんと弱っていってしまうのです。私たちもカロリーゼロの食べ物だけを摂取し続けたら、元気がなくなりますよね。場合によっては、栄養失調で死んでしまうこともあります。それと同じことが虫歯菌でも起こるとお考えください。キシリトール100%のキシリトールガムを毎日食べると、だいたい2周間くらいでお口のなかがサラサラして、歯磨きで汚れが落としやすくなると言われます。

▼キシリトールガムは唾液の分泌も促す

最近では、いろいろなお菓子にキシリトールが配合されるようになりましたが、最もおすすめなのはやはりキシリトール入りのガムです。ガムを噛むと、唾液腺が刺激されて、唾液の分泌も促進されます。その結果、唾液による抗菌作用や殺菌作用、自浄作用などが高まり、より虫歯なりにくい口腔環境を確立することができるのです。

▼まとめ

このように、キシリトールは虫歯菌のエサにならないだけではなく、その活動を阻害します。また、キシリトールガムを噛むことで唾液の分泌も促されるので、虫歯予防の効果もどんどん上がっていきますよ。

オススメは歯科医院専売のキシリトールガムです。

市販のスーパーやドラッグストアで扱うキシリトールガムは、キシリトール以外の代用等が多く含まれています。

堺市中区 深井駅前 MIho歯科医院 

院長 歯科医師 前原美保

スポーツドリンクと歯の関わり

皆さんは、歯の健康にスポーツドリンクが与える影響についてご存知でしょうか?スポーツドリンクというと、不足した水分や塩分を効率よく摂取することができる便利な飲み物ですが、実はその摂取の仕方を間違えると、歯に深刻な悪影響を及ぼすことがあるのです。今回はそんなスポーツドリンクと歯の関わりにについてわかりやすく解説します。

▼スポーツドリンクは酸性度の高い飲み物

私たちが普段口にしている食べ物や飲み物には、それぞれ酸性度というものがあります。もっともわかりやすいのが水で、これはほぼ中性ですね。中性よりもpHが高いものをアルカリ性、低いものを酸性といいます。そして、市販されている飲み物の大半は酸性寄りに傾いており、とりわけスポーツドリンクは酸性度の高い飲み物といえます。それがなぜ歯の健康と関連があるかというと、ヒトの歯というのはむし歯菌が作り出す酸だけではなく、酸性の物質全般に弱い性質があるからです。

▼酸性の飲み物で歯が溶けやすくなる

例えば、お酢のような極めて酸性度の高い液体をお口の中にずっと含んでいたとしましょう。すると、むし歯によって歯が溶けるメカニズムと同様に、歯が少しずつ溶けていきます。いわゆる「脱灰(だっかい)」という現象が起こってしまうのです。それは酸性の飲み物であるスポーツドリンクを習慣的に飲んでいる場合も同じです。ちなみに、酸性の飲食物によって歯が溶けていく病気を専門的には「酸蝕症(さんしょくしょう)」と呼びます。

▼酸蝕症にかかる人が増えている?

スポーツドリンクがまさかお口の健康を害するとは思わず、1日の中でも頻繁に摂取している人は少なくありません。もちろん、脱水症状を防ぐという点においては健康の維持、増進に寄与するのですが、歯を正常に保つ上では、悪影響の方が大きくなります。ただ、そうした知識は正しく広まっていないことから、昨今、スポーツドリンクによる酸蝕症を発症する人が増えてきています。

▼酸蝕症を予防するために

酸蝕症を予防するためには、スポーツドリンクの頻回摂取を控える必要があります。あるいは、こまめに水分補給をとったとしても、その都度うがいをするなど、お口の中を中性に戻せば問題はありません。そうした取り組みが難しい場合は、スポーツドリンクではなく水で水分補給するのもひとつの解決策といえます。

▼まとめ

このように、スポーツドリンクは酸蝕症の原因となるため、頻回摂取には十分注意しましょう。糖分も含まれているので、むし歯のリスクも上昇する点も忘れてはいけません。